北九州市立大学同窓会

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中京支部

支部名物行事「時局講演会」11年史

 中京支部の名物行事としてすっかり定着した時局講演 会は、平成元年にスタートし今年で11年目を迎えた。その誕生の背景は、同窓会活動に積極的に参加するきっかけ作りの一つとして考えた。それまでは、出席者の顔ぶれがあまり変わり映えしない、また、活動そのものが女性や若い人には余り受けない行事が多かったように思う。

 そこで講演会を実施する事によって、それがきっかけとなって同窓会活動に参加し、同窓会の良さというものを本当に理解して頂き、その後は積極的に同窓会活動を 支えてくれる会員の出現につながるようにとの思いでスタートした。

 それと、とかく中京地区は東京と大阪の狭間で転勤が 非常に多いという土地柄。そして、東京と大阪に比べると会員数が絶対的に少ない。それゆえ、中京支部の存在は、会員にとっては真のオアシスとして機能する事が求められる。その結果として会員間の結束力、団結力を高める役割を果たす。その為にももっと強固な基盤を確立しなければならない。老若男女の別なく、もっと幅広い支持を集める必要があるとの判断からこの行事が実施された。

 そして、第一回目はリクルート事件が社会的に大きな関心を呼んだ時期でもあったので毎日新聞社報道部デスクに講師を依頼した。そして、講演プラス懇親パーティーの形式をとり講演会終了後は親しく歓談し、会員同志の交流を深める機会を設けた。当日はそれまで余り縁のなかった女性会員や若い会員の方も出席し賑わった。

 二回目は、同窓会で活躍中の方に的を絞り、今は亡き故末武重郎氏(39 ・商)=当時(株)ダイエー取締役=に白羽の矢を立てた。いかめしい肩書はつけていても元を正せば共通の連帯意識で結ばれている同窓生、そしてそれを構成する同窓会という存在を再認識出来た事が大きな収穫だった。

 それ以降の講師で外部の方はマラソンの君原氏、塩見氏、後は全て同窓生、大学関係者。この点に関しては今後一考を要するが、講師料金をいかにクリア出来るかというのが問題。そして、その前に支部の目指す方向性、中身の検討等を再考して講師の選定を行い、さらに充実したものにしていく努力が必要である。中京支部にとって講演会が果たした役割の大きさという点では異論はないが、今後共この講演会の充実をいかに図っていくかに、中京支部が会員にとって真のオアシスになれるかどうかの鍵があるように思う。

野間口 隆文(41 ・商