北九州市立大学同窓会

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関東支部

第5回四季の会

−「四季の会(女性の会)」第5回集い−歌舞伎観賞会 錦秋の花舞台を楽しむ

 木々の紅葉も美しい晩秋の10月7日(水)、「四季の会(女性の会)」の第5回集いが行われました。
 今回は、昨秋好評を得た「歌舞伎鑑賞会」の第2弾を企画しました。演目は、東西の二大名優・市川團十郎と坂田藤十郎の豪華な顔合わせによるものです。
 最初は市川家のお家芸・「歌舞伎十八番」の内、『外郎売』。当代團十郎が当り役にしてきた曽我五郎を勤め、外郎の効能を早口言葉を使って弁舌爽やかに披露する言い立てが大きな見所です。
 次いで近松門左衛門作の義太夫狂言の名作『傾城反魂香』の一幕。團十郎は人物造形に優れ、時に応じて悲しさや「おかしみ」や迫力も丁寧に表現し深みを感じさせました。また、先日、文化勲章を授与された藤十郎は役者としての円熟期を迎え気力体力充実の舞台で、見る者を引き込む力や柔らかさ、艶など細部にまで神経の行き届いた表現はさすがです。
 最後は河竹黙阿弥作の『大津絵道成寺』で、藤十郎が五変化で、藤娘・鷹匠・座頭・船頭・鬼の五役を早替りで次々と踊り分けました。それぞれの役に沿った舞姿は巧みで、他の演じ手もそれぞれに魅力的で、華やかで楽しい舞踊劇でした。
 今回の三つの演目は、それぞれに趣きや形の異なるものが選ばれており、歌舞伎の魅力を多角的に感じられ一層興味も深まった気がします。「大向こう」からの掛け声も場内の雰囲気を盛り上げてくれました。上方の芸と江戸の芸、これら二つの伝承を今に引き継ぐ両名優の共演により花舞台を堪能しました。
 終演後は、観劇の余韻を共有しながら、和やかに語らう姿があちこちに見受けられ、記念写真撮影後に再会を約して散会となりました。次回からも交流の輪を広げる企画を工夫し、「集い」を続けていきたいと思っております。今後共、よろしくお願い致します。
船越富美(S47・国文)

【参加者氏名】(敬称略)
佐々木テルヨ(S32・英商)、三井秀子(S40・米英)、安部とみよ(S42・米英)、恵良陽子(S45・英文)、竹内優子(S46・国文)、船越富美(S47・国文)、森田千代美(S47・英文)、森安宣子(S49・英文)、小野寿恵子(S50・英文)、中村英子(S50・国文)、梶原絹江(S52・経営)、鬼丸孝子(S54・国文)、林三郎(S25・専米)、広中博美(S46・米英)