北九州市立大学同窓会

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支部組織

関東支部

−「四季の会(女性の会)」第7回集い−「晩秋の小江戸・川越を訪ねて」

 爽やかな好天に恵まれた晩秋の11月6日(土)、「四季の会」の第7回集いが行われました。今回の集いは、埼玉県在住の会員(森安宣子、岡田成子、梶原絹江の各氏)による企画・調査で地元・川越をご案内頂くものです。また、随所で、竹内優子氏(四季の会・代表、歴史研究家・美作ゆうこ)に、より詳細な解説も交えて頂きながら、「時 薫るまち 川越」を歩き共に過ごすことにしました。
 午前11時に西武新宿線・本川越駅前に21名の参加者(神奈川支部からも三組の御夫妻を含む多くの方々、また、遠路山梨から清水恭輔氏も駆けつけて下さいました。)が集合し、元気な笑顔で再会を喜び合い、探訪への期待感も一気に高まりました。
 まずは「腹ごしらえ」と歓談を兼ねて、駅近くのレストランに入り昼食をとることになりました。ここ川越は、武蔵野台地の北辺に発達した古くからの城下町であり、江戸期には江戸の北の守りの地として重要な役目を持っていたそうで、新河岸川の舟運で江戸との結びつきが強い土地柄でした。
 食後はいっそう元気に「いざ、出発」です。私達は、最初に「鏡山酒造(120年余りにわたって酒造を行っていた店)跡地」に造られた観光施設『蔵里』に立ち寄りました。今年10月にオープンしたばかりの新しい名所で、観光物産スペース・イベントスペース・企画展示スペースを備えた施設は観光客や地元の人々で大賑わいでした。
 次いで、「舟運亭」という歴史を感じさせる古い店構えの食品店に入り、併設展示されている江戸から明治初期の品々を見せて頂きました。
 さらに、心地良い秋の陽射しを浴びながら歩き、喜多院へと向かいました。江戸城紅葉山の別殿が喜多院の書院、客殿として移築されており、家光公誕生の間や春日局の化粧の間も直接見ることができ、暫し往時を想像してみました。庭園も広く美しい景観でした。また、境内には五百羅漢が作られており、これら人間味あふれる石仏を皆でゆっくり拝見しました。咲き競う菊の香りに晩秋の風情を感じるひとときでした。それから、少し紅葉しはじめた樹木などを道端に眺めながら歩を進め、川越城本丸御殿(改修中)前を通り、新河岸川へと向かいました。現在は川幅も狭くなっていましたが、新城下橋の上から川面を眺め舟運盛んな昔を偲びました。
 その後、「川越城中ノ門堀跡」を通り、私達は川越の歴史を今に伝える風景とされる「蔵造り通り」(一番街)を目指しました。私達は、大通りの両側のそれぞれの建物をゆっくりと眺めながら「江戸の名残り」を感じながら散策を楽しみました。また、約400年前から城下町に時を知らせてきた川越のシンボル「時の鐘」(残したい日本の音風景百選)も昔と変わらぬ佇まいを見せていました。「菓子屋横丁」(かおり風景百選)は、今でも20数軒の菓子屋が軒を連ね、昭和の香りに浸り童心に帰れる場所として人気があり、名物の芋を焼くいい匂いも、あちこちから漂ってきます。色々とお土産を買われた方々もおられました。
 こうして楽しい探訪を共にして午後4時過ぎの解散となりました。駅近くのイタリアンレストランでの懇親会もおおいに盛り上がり、今回の散策の為にご尽力頂いた埼玉在住の御三方と、素晴らしい解説をして下さった竹内氏への感謝の気持ちを伝え、さらに楽しい語らいが続きました。東京から少し足を延ばし、「晩秋の小江戸」を満喫した一日でした。
 次回も学びと楽しさを共有できる集いで親睦を深めたいものと願っております。今後共、どうぞよろしくお願い致します。
船越富美(S47・国文)

参加者(敬称略)
林道子(S41・米)、岡本ヒロミ(S45・米)、恵良陽子(S45・英文)、竹内優子(S46・国文)
伊地知洋子(S46・国文)御夫妻、船越富美(S47・国文)、森安宣子(S49・英文)
中村英子(S50・国文)、梶原絹江(S52・経営)、岡田成子(S54・法律)
林三郎(S25・専米)御夫妻、森敬一(S32・商)、清水恭輔(S35・商)
大工原忠男(S35・米)、阿部昌幸(S39・商)御夫妻、児森進作(S42・商)
浜道義章(S42・米英)、稲村忠幸(S44・経営)