北九州市立大学同窓会

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支部組織

島根支部

東西に長い県、3ブロックに分けて組織を強化

井原 陽子(39 ・米)
森田 要(45 ・済)
持田 政己(45 ・済)

第2 回総会は昭和63 年7 月3 日に開かれた。

 支部にとっての課題は何よりも組織強化。本田支部長を中心に、同窓生の組織化に力が注がれた。

 島根県は日本海に面し、背後は中国山脈が貫く東西約240km の細長い県域である。「全県1 支部では活動が思うにまかせない。この際、松江、出雲、石見の3 ブロックに細分化し、同窓生の結集を図りたい」との本田支部長の意向で、地域単位での組織強化にも取り組んだ。事務局には同窓生の県内在住が確認される都度、報告され、その数は着実に増えていった。

 こうした草創期の組織づくりを経て第3 回総会は平成2 年7 月1 日に開かれた。しかし、支部役員、事務局の懸命の呼びかけにもかかわらず、総会出席者は23 人にとどまった。松江市、出雲市を中心にした県東部からの出席者は多いものの、浜田市など県西部地域の同窓生は依然として少なく、しかも、出席メンバーが固定化されるなど、新たな問題も顕在化。「組織化の難しさを痛感させられた。役柄から県内各地に先輩や後輩を訪ね、巡り合う喜びを知ったが、重点課題とした組織強化は今一つだった」と結成当初から事務局業務を担当した高橋は述懐、苦悩の日々を振り返っている。

 そんな反省にも立って第4 回総会は平成4 年8 月1日、神話の発祥地・奥出雲のひなびた温泉である海潮温泉で開催。初めての宿泊を伴う総会で、しかも、翌日は懇親ゴルフ大会も初開催した。参加者は真夏の温泉の露天風呂につかり、杯を酌み交わし、カラオケに興じ、そして、翌日のゴルフ大会では好プレー、珍プレーの続出と、実に楽しいひと時を過ごすことができた。

 平成6 年8 月7 日に開催した第5 回総会は、「県西部の同窓生も参加しやすいように」との配慮から、東西に長い島根の中央部に位置する出雲市に会場を設定。その甲斐もあってか、久々に30 人を超える参加者を得た。

 総会では、役員の改選を行い、創設以来8 年間にわたって支部長を務めた本田が顧問に就任。新たに柳浦功治(38 ・商)を会長に選出した。また事務局も東今岡稔(51 ・営)が担当するなど、役員体制を一新した。柳浦新支部長は「地域的なハンディキャップを克服し、支部組織のさらなる強化を」と呼びかけ、松江、出雲、県西部(大田、浜田、益田)の3 ブロックによる組織の拡充強化策を提案、支部活動の活性化に向けて新しい一歩を踏み出した。

 柳浦支部長の方針は平成8 年8 月4 日の第6 回総会で具体案として提起された。北友会会報75 号には「島根県は松江市、出雲市を中心とする東地区と、浜田市、益田市を中心とする西地区に大別でき、地理的、時間的に同一の会合開催が難しい実情にある。従って、支部を東西に分割し、何年かに1 回、合同会合を開くなどの方法も考えられる。本部組織部とも協議しながら継続的に審議する」とある。この総会には女性会員2 人を含む過去最多の36 人が出席、本部から中谷前学長、藤井会長も来賓として出席されるなど、発足後10 年という節目とともに、記念すべき総会となった。

 支部組織の強化を重点課題に活動を展開してきた島根支部も10 年を超える歴史を重ね、迎えた第7 回総会は平成10 年8 月2 日に開催された。柳浦支部長が2 期4 年間の任期満了に伴い、勇退。代わって栂野謙治を支部長に選んだ。栂野新支部長は創設以来、支部役員の中心メンバーとして活動を続けてきた。栂野支部長は、柳浦前支部長が提起した組織強化の具体化として、島根支部は単一支部として継続させながら、支部内に松江、出雲、石見の3 ブロックを置くことを提案、支部規約を改正した。栂野支部長は「2 年に一回の総会とは別にブロック単位での会合を開きながら、会員相互のコミュニケーションの円滑化を図ろう」と呼びかけ、新しい支部活動の基盤を作り上げた。本部から参加された西島副会長、日出幹事長両氏も支部活動の一層の活性化に向けて参加者を激励した。

 北友会の支部組織としては後発のグループにある島根支部。さまざまなハンディを背負いながらも、同窓生一同が支部役員を中心に結束し、着実に活動を展開している。この間、平成9 、10 、11 年の本部総会では、前支部長の本田担、柳浦功治、副支部長の須田璋が支部発展への功績を認められ、功労者表彰された。同窓会創立50 周年を機に、島根支部のますますの発展と母校の発展、繁栄を願うものである。