北九州市立大学同窓会

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支部組織

下関支部

リンゴ狩り

第3代支部長 浜田泰宣(33・商)

 9月30日(土)、屋内での料理と酒を核とした月例会の 集まりから、趣向を変えて外へ出ることにして、リンゴ狩 りを計画しました。支部会員への通知、同窓会本部のH/P へ掲載も行い、前宣伝に努め、参加者増を狙った結果、12 人から参加の通知を受けました。
 当日は現地集合(市内豊田町梶山リンゴ園)とし、リン ゴ園に登場したのは5人(女性3人、男性2人)と少人数。 秋晴れの快晴、絶好のリンゴ狩り日和になったのは幸運 でした。園内には脚立、椅子、テーブルが配置され、テーブ ルには冷たい飲み物、紙コップ、ティッシュ、ナイフなど 準備万端。「リンゴをこう持って、尻を捻るように上げる と、簡単にもげるよ」と教えられ、「リンゴの尻を良く見て ごらん、この様に開いていれば熟れていて美味しいで す」と、微妙な言い回しでリンゴの熟・未熟の見極めを指 導され、いささか妙な気分。  確かに、木になった状態で完熟したリンゴは美味しい。 みずみずしくて甘さと酸味のバランスが絶妙で、幸せな 気分になる。まして自分で選び、もぎ取ったリンゴだ。 スーパーなどの流通に乗る果物は、完熟前の未熟の域で 収穫される、そして消費者の口に入るまでの数週間から 数ヶ月の間いびつな熟成を余儀なくされる。味が違って くるのは当然か。園内の狩人達は、いくつものグループに なり、それぞれにリンゴを頬張り、味を楽しんでいる。こ の時期のリンゴは"秋映"と"シナノスイート"の2種類。 真っ赤に見える秋映は長野県オリジナル品種、よく観察 すると深い濃いめの赤リンゴで爽やかな味わいがする。 一方シナノスイートは「ふじ」と「つがる」を掛け合わせた 比較的新しい品種、糖度十分でほのかな酸味と香が格別 の味を生み、秋の訪れを思わせる。  この時代、リンゴは年中食べることが出来る。時々リン ゴの表面が油っぽく、ぬるぬるした感じや、ベトつくよう な感じを覚えることがある。これはワックスや、防虫など の薬剤ではないかと疑問に思っていた。リンゴ園に尋ね たところ、その正体はリンゴそのものから生成される成 分だそうです。リンゴは熟すと、リノール酸やオレイン酸 など不飽和脂肪酸が作られ、これとリンゴ皮に含まれる 成分によって天然のワックス状の膜が出来るそうです。 リンゴはこうして水分の蒸発を防止し、己を守る優れた 自然の自衛力を備えている。自然のワックスなので、布で 磨くとピカピカに光ります。  リンゴは夏の終わりから秋にかけて成熟する果物で す、来年もこの時期にリンゴ狩りを計画し、当支部の活動 の一つにしたいと考えています。このリンゴ園は県内の他 支部、或いは北九州地区の各支部とも近い、他支部会員の ご参加を歓迎致します。

支部長 吉村和(S42・米英)

北友会会報第117号(平成29年12月15日発行)掲載