北九州市立大学同窓会

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大学だより

卒業生祝賀会(北方キャンパス)

華やかな雰囲気、胸高鳴る巣立ち

 3月26日、肩に力の入る学位授与式(卒業式)が終わった 体育館兼講堂は、すっきりと模様替え、華やかで、リラックス した祝賀会場になった。晴れやかに着飾った女子卒業生、 スーツにネクタイ姿の卒業生男子であふれた会場は、立食 ビュッフェ・スタイル。本年度卒業生は1, 447人(海外からの留 学生73人含む)、そのうちの北方キャンパスの卒業生の大半 が卒業祝賀会に臨んだ。主催は北方キャンパス421Labを中 心とした卒業生祝賀会実行委員会。
 大学からは、石原進理事長、近藤倫明学長をはじめ、多 くの先生方、同窓会からは田村允雄会長や副会長、後援会 からは佐藤政治会長、副会長、理事が来賓で参加した。
 「開会の言葉」が力強く宣言され、祝賀会は始まった。卒 業生祝賀会実行委員会委員長の河野真佑子さん(当時= 地域創生学類・当時1年)が挨拶に立ち、卒業生へお祝い の言葉を述べ、「祝賀会を十分に楽しんでほしい」と主催 者の思いを訴えた。
 挨拶に立った石原理事長は、「本学は6,500人を擁する大 きな規模の公立大学に発展した。社会へ出る皆さんは、本 学の卒業生であることを自覚して、頑張ってもらいたい」と 激励。近藤学長は、創立70周年に触れ、「立派な新図書館が 完成したが、卒業して本学を去る皆さんには間に合わな かった」と残念そうであった。
 そして、同窓会の田村会長は北友会会報「2016年卒業祝 賀号」を手に登壇。「社会で輝き、変革に応じ、中心的な人材 になれ」と、卒業生を励まし、会報の裏表紙を掲げ、「新しい 住所が決まりしだい同窓会事務局に知らせてほしい」と卒 業生に“宿題”を出した。
 いよいよ祝賀会は「静」から「動」へ。後援会の佐藤会長 の「乾杯!!」の発声に和した祝賀会会場は一気に活性化 し、ビ−ルの?を抜く音、グラスが触れ合う音、話し声、拍 手の響きなどで活発に動き始めた。
 「サークル公演」のトップバッター、吹奏楽部の演奏が始 まり、最初の曲は「忍たま乱太郎」。次いで「銀河鉄道999」な どが続き、懐かしいリズムとメロディーが会場を覆った。
 「忍たま」とは「忍者のたまご」のこと。複雑に多層をなす 忍者世界のヒエラルキーを“たまご忍者たち”が切磋琢磨 する姿を描く物語(アニメ)の主題歌。卒業生たちを“忍た ま”に見たてたのかどうかは定かではないが、選曲の妙に 感心する。
 続いて登場したのが「よさこいサークル・灯炎」。8人の メンバーが中間色をベースにした色合いの衣装に身を包 み、足には地下足袋を履き、灯炎オリジナル曲に乗って見 事な演舞。日ごろ見慣れた原色基調の衣装が醸す雰囲気 とは少々違った印象がにじむ。
 祝賀会場では、オードブルや飲み物が載ったテーブル が並べられ、あちらこちらで卒業生たちは思い思いの形 でテーブルを囲み、ビールを満たしたグラスを掲げ、乾杯 を繰り返すなど、残された時間を惜しむように仲間や友と 一緒に楽しみ、過ごした。
 祝賀会のプログラムは最後のビンゴゲームへ。卒業生 のみを対象にしたビンゴゲームは、豪華な景品が当たると あって大人気。進行役の読み上げる当たり番号に一喜一 憂する卒業生の反応に、理知に淘汰された、澄明なものが 感じられた。

ひびきの予餞祭
 「思い出ビデオ」にほのぼの

 「ひびきの予餞祭」が3月26日午後、ひびきのキャンパ ス・体育館で行われた。「最近の学生は『予餞祭』の意味が 十分には理解されていないようなので」と、会場近くに 「予(あらかじめ)餞(門出を祝って贈り物、宴をする)祭 (おまつりさわぎ)」と手書きした看板をあえて立てかけ てあった。
 北方キャンパスでの学位授与式を終え、送迎バスで 「ひびきの」に戻った国際環境工学部の卒業・修了生の大 半が参加。女性は袴や振り袖姿、男性はスーツ姿、加え て、とびきりの笑顔で会場は和やかで、華やいだ雰囲気に 包まれた。
 南里優作君(当時=情報メディア学科1年)と池部優さ ん(同・建築デザイン学科1年)の司会で壮行会が始まっ た。龍有二・国際環境工学部長が「卒業・終了するのは学 部、博士課程前期、同後期合わせて386人。皆さんの若い チャレンジ精神に富んだ力に期待します」とお祝いの言 葉。田村允雄・同窓会会長が「国際環境工学部は開設以来 15年、研究の成果を積み重ねており、全国的に注目される までに発展した。誇りを持って巣立ってください」と述 べ、「大学は今、創立70周年記念事業の募金活動に取り組 んでおり、同窓会も支援しています。社会に出る方はぜひ 浄財を」と呼び掛けた。
 卒業生を代表して、溝口健斗さん(エネルギー循環化 学)が「ここで学んだことを次の世代に伝えていきたい。 ひびきのキャンパスを巣立つ 者はここでの思い出、学んだこ とを大切にしてほしい」と語り かけた。
 各サークルが趣向を凝らし、 思い思いに卒業生に祝福と メッセージを贈る恒例の「思い 出ビデオ」が体育館の壁に映 し出されると、その映像を見、 メッセージを聞いた参加者か ら温かい笑い声が起きた。
 続いて立食パーティー。会 場にはオードブルや飲み物が 載ったテーブルが並べられ、卒 業生たちはそれぞれテーブル を囲み、ビールなどを満たした グラスを高らかに掲げ、「乾 杯!」。笑顔で、飲み、食べ、話し、お互いに写真を撮り合う 光景があちこちで繰り広げられた。会場正面のくす玉が 割られ、「卒業おめでとう」と書かれた垂れ幕が躍り出る と、一斉に拍手、歓声がわいた。名残は尽きぬようで、時間 いっぱい談笑が続いた。

北友会会報第114号(平成28年7月15日発行)掲載