北九州市立大学同窓会

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米英36期同窓、京都に集う

 春は修学旅行のシーズンである。わが36年米英卒の同期会は 京都に場所を移した。北海道を除けば関西が中心で集まりやす い地域だからである。昨年の山口市(湯田温泉)散会後、間もなく 川北和一氏の熱心なお世話で京都の岡崎、白河院(日本私立学校 振興・共済事業団)に集まった。白河院は藤原良房の別荘で第72 代白河天皇に献上され、1072年この地に法勝寺 (京都六勝寺の一つ) が建てられた。1185年の大地震、1342年の火災などによりや がて廃寺となった。庭園は小川治兵衛の作で山水・池泉回遊式の 名園で往時の面影を偲ぶことができる。

 このたびは中篠経義氏の由美子夫人も加わり11名となった。 萱原千恵子氏と上西伸夫氏の遅参の屈があったので、夕食まで のひととき先着者全員で近くの南禅寺を訪ねた。

 これまでに幾度かお参りしているが、時の移りを感じさせな い石段に続く山門や本堂、境内の桜、松など全てが心を落ち着か せてくれる。境内の東には琵琶湖の水を引くインクラインがあ り、豊かな疎水が京都の町に流れ出ている。京都は法然上人800 回忌、親鷲上人750回忌で南禅寺も多くの人で賑わっていた。

 夕食は全員参加で在学時のこと、現職時のことなど四方山話 に終始、和やかなひとときが流れた。前々回同様、超多忙の上西 伸夫氏(千葉市在住:上海と国内主要都市で事業を展開中)が商 談があり懇親会途中で退席、大阪へ向かった。現役社長バリバリ の活躍に大いに期待したい。寝室に焼酎を持ち込んで時を忘れ ての二次会で初日は終わった。

 二日目は市バスで嵐山へ向かった。天気は上々、嵐山は未だ桜 が残っており渡月橋から見る風景には心が洗われる思いであ る。河畔を奥へ進み右手の山道を上り下った所にトロッコ列車 の嵐山駅がある。途中、大河内山荘(丹下左膳で有名な時代俳優 大河内伝次郎氏の所有)前の見事な竹林には竹の子の姿はな かった。昨年の夏の暑さで不作だそうである。

 11時過ぎの嵯蛾野観光列車に乗って保津峡(16km)を亀岡ま で遡った。狭隘な急流を蛇行しながらの川下り船6艘に出会っ た。高所からではあるが、三人の船頭による竿の動きに呼応して 乗船者のどよめきが感じられるようであった。凡そ20分の車中 であったが、渓谷を縫うような保津川の流れ、両崖にへばりつく ような新緑の木々や山桜など堪能して終点の亀岡に着いた。駅 前広場に乗船客を運ぶ馬車が一台、馬がのんびりと草を食んで いた。昼時であり、質素でゆとりのない構内レストランで昼食を 済ませた後、小雨の中、近くのJR山陰線、馬堀駅から保津川沿い を下り京都駅に向かった。

 京都駅は解散の場所となった。それぞれの思いを残しながら、 お互いの健勝を誓って今年の同期会を終了した。二日問、中篠氏 が微熱がありながら終始お付き合いいただいたことにお礼を申 し上げるとともに早期の回復をお祈りするばかりである。同期 会旅行記を書き終えたところ、4月27日川北和一氏から早速、来 年度の同期会開催の案内が届いた。どうやら南九州が候補に上 がっているようである。多くの同期同窓の参加を期待したい。 過去、連続参加の谷村善彦氏(山口県田布施町議長)が法事で欠 席されたのは残念でした。

北山清種(北九州市)

参加者のコメントは次のとおりです。

◎桜の花が散り始めた4月17〜18日卒業50年後に記念すべき京 都での同期会に11名が集まった。東日本大震災直後で幹事とし て開催すべきか苦慮したが、地方経済活性化の一役に立てばと 実行させていただいた。昨年4月山口県湯田温泉以来お互いに 健康を確認しあった楽しい2日間であった。少なくとも今後10 年間は続けたいと思う。来年は5月鹿児島で計画。お互いに全員 元気で再会を楽しみにしています。

川北和一(大阪市)

◎数ある大学の中から北九州大学を偶然、受験することになり 幸運にも合格。それがたまたま昭和32年、もしこれが1年前後し ただけでお互いに知り合うことがなかったであろう。旧友達と 卒後50年を経た今、ともに美酒を酌み交わしながら過ぎし青春 の日々を語り合える身の幸せと奇しき縁をつくづく感じた同期 会であった。

本綱荘弘(福岡市)

◎4月16日妻と30年前住んでいた姫路に立ち寄り、レンタカー で城の周辺を探索した。生憎、城は改修中で辺り一帯は桜が満開 で見事でした。城崎に繋がる野里街道を書写山辺りまで行き、3 年前に亡くなった友人宅をお参りし、帰路は18年近く住んだ姫 路城の北の八代御茶屋町近辺を懐かしく見て回った。翌日、同期 会のため姫路を後にした。私と妻の30年振りの“sentimental journey”でした。

中條経義(北九州市)

◎大学を卒業して半世紀になる節目に京都において1泊2日で 開催された同期会は幹事の皆様のご尽力と天気にも恵まれて、 大変有意義な会になったと思います。参加者の中には、はるばる 九州、東京、名古屋、広島などからも参加されて、お互いに胸襟を 開いて、残された人生について熱く語り合う貴重な時を分ち合 うこともできたのではないかと思います。特に、嵐山の散策の 後、トロッコ列車に乗って、保津川と山桜の飛花落花の眺望の一 時も、又、格別でした。今後とも、皆様のご健勝とご多幸を願うと ともに、又の再会を夢見ております。尚、私の拙句(一句)を添え させて頂きます。

 “入相の鐘に京の飛花落花” 

香川秀春(大阪府箕面市)

その他、参加者は下記のとおり。

織田信常(福岡市)、萱原千恵子(旧姓、中渡瀬・福山市)、上西伸夫 (千葉市)、玉田修一(兵庫県太子町)、吉田正人(小牧市)の各氏。