北九州市立大学同窓会

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最後?の「三六会」

 10月に入っても夏の余韻が漂う7日(月)の午後、36年卒 米英科の有志(11人)が集結した。会場は第1回を開いた 「小倉ベイホテル第一」で、今回で12回目。この度も幹事の 川北(大阪)の細やかな手配によるもので感謝に堪えな い。
 懇談の会場は堺町の料亭「稚加栄」で、元福岡県知事の 亀井光氏につながる由緒ある老舗である。歓楽街の中に あって年代を感じさせる構えである。学生の頃、飲み歩い た町であるが、60年近く経過するとたどり着くのに手間 取った。幹事の挨拶の後、5月に逝去された片岡勝行君を 偲び黙とう。乾杯で宴が始まった。いつものように上西(現 役社長)が焼酎を差し入れてくれた。銘酒「森伊蔵」であ る。生で飲む喉越しの良さは格別である。昔ならお付きの 女性が愛想を振りまいて酌などサービスしてくれたもの であるが、まるでレストランに近い雰囲気である。相手も おもんぱかってか妻や身内の話はなく、専ら学生時代に集 中した。話は弾み和やかな懇談の後、玄関前で記念写真と なり、上西は博多へ、一同、小倉駅へ、萱原(福山)を新幹線 口で見送りホテルに戻った。
 翌朝は菊野(下関)と別れ、小雨の中、ウオーキングを断 念、事前に用意していたマイカー2台に分乗、母校へ。昔、 歩いた裏道をゆっくりと走るが、町並みに面影はなく母校 に到着。先ずは、同窓会事務局の上村さんに挨拶、お茶を いただきながら歴代学長を偲び、思い出が交錯した。新校 舎内を見学、エレベーターで13階へ、改めて大学界隈を眺 望し、それぞれに昔に思いを巡らせたことと思う。
 少し早い昼食を生協(学食堂)で摂り、図書館前で解散 となった。伊森はただ一人、歩いて門司の自宅へ向かった。 川北の「今回が最後」という言葉がいつの間にかうやむや になって「また会おう」「次回まで達者でいよう」という雰 囲気に集約された一泊二日であった。

北山清種(S36・米英)

北友会会報第121号(令和元年12月15日発行)掲載