北九州市立大学同窓会

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〜響く声の出し方を習得〜 OBによるアナウンス研修会

 

放送研究会アナウンス課リーダー・上新広夏さんのカナダ語学研修が終わるのを待って、今年も
9月26日アナウンス研修会を開いた。休み期間中でもあり参加者は3年2人、2年1人、1年3人と少なかったが、少人数だけに1人1人に内容の濃い研修が出来たといえる。放研OBには元日テレ山下末則氏(S45・米英)、元FM福岡・塚本博通氏(S45・経営)、現RKB・中西一清氏(S47・英文)など何人もの放送人がいるので、彼らが参加できる方法を検討している。


―感想―

・複式呼吸の仕組みや利点、メリハリのある声を出すための顔の体操、コミュニケーションでの注意点、朗読の基本や母音法など多くのことを教えていただきました が、今回の講座で最も印象に残っているのは「身体に響く声の出し方」です。「のどを開いて、肺からの呼気を口腔内のどこにぶつけるかを意識して」と言われて出した声は、今まで体験したことのない響き方で自分の体中を駆け巡りました。このような指導は、自分自身はできても容易に他人に伝授できるものではないと思います。その日は一日が終わるまでずっと、自分の中に響いた声の体験と千綾さんのご指導に感動していました。おそらく他の参加者も何か大きなものを掴めたのではないかと思います。現在アナウンス課長を務めていますが、下級生には高校からのアナウンス経験者も多くこれまで効果的な指導は殆ど出来ていませんでした。それだけに今回、経験や技術、知識や指導力に富んだ先輩にご指導いただいたことは、大きな刺激になったと同時にそれぞれが新しい課題を見つけるきっかけにもなりました。あと一ヵ月で放送研究会を引退する私にとって、ОBの方と下級生のつながりを作ることができたこともとても喜ばしいことです。今回参加できなかった仲間にもしっかり内容を伝え、放送研究会のアナウンス 力強化を図りたいと思います。

外国学部3年   上新 広夏


・最初の自己紹介から口をはっきり開くことや大きく声をだすことなどを一人ひとり注意され、初めから気が抜けないと感じました。まず基礎練習では「呼吸法」とりわけ腹式呼吸の重要性と方法を教えていただきました。高校時代は放送部に所属していましたので、腹式呼吸が豊かな声を作る際に重要だという事は知っていましたが具体的なメカニズムは理解していませんでした。しかし今回、体の構造からなぜ腹式呼吸が声量に関係するのかなどを細かく説明していただきようやく理解することができました。又、正しい呼吸法が健康にも関係すると知り、驚きました。次の応用練習では各自が読んだCM原稿や詩、小説などを千綾さんがチェックすると同時にお互い気付いたことを指摘し合いましたが、その中で「表現する」ことはもちろん、発音・発声・のどの開き方・アクセントなどやはり基本となる部分が一番重要なのだと気付きました。私自身、アクセントが苦手なことや語彙が少ない事を指摘され今後の課題がたくさん見つかりました。また、お話の中の「人と人は言葉でしか繋がれない」という言葉がとても印象に残っています。言葉は人に何かを伝えるための一番ダイレクトな手段です。特に私達は言葉を音で伝えなくてはなりません。だからこそ、正しい言葉遣い、正しい読み方で正確に伝えなくてはならないのだと感じました。まずは日常生活の自分の言葉遣いを省みて意識しながら使っていきたいと思います。

文学部1年   崎辺 洋子

・今日はたくさんの事を学びました。まず、話をする時は身体全体を使って話すという事です。日常生活では口だけで話していましたのでこれからは身体全体を使うように心がけようと思いました。次に、自分が話す時は主人公になるということです。その場を取り仕切って自分のものにしてその場にいる皆を引き込ませることが大切だということ、そのためにも豊かな言葉と声が必要だという事がよくわかりました。そして、朗読においてはいかにイメージの世界に入り込めるか、想像力の大切さも理解できました。その想像した画を言葉にのせて相手に伝えるということは難しい事だと思いました。また、母音法という練習方法はすばらしいと思いました。母音法で一つ一つの言葉が明瞭に出るようになりました。これからは母音法を試していきます。最後に、「希望を生み出すのは言葉だ。言葉は生活の武器である」という先輩の言葉が印象的でした。最近は携帯電話などが普及して、人と人が話す機会が減っている中で私達は放送研究会という言葉と身近な立場にいます。これから更に言葉を大切に使っていきたいと思いました

文学部1年   河野 智子。

・今回のセミナーで多くの事を学び自分の意識が変わりました。今まで人と話をする時に、もし相手が耳の不自由な方だったら、などと考えたことはありませんでした。これからは自分の口元にも気をつけしっかり話をしたいと思います。また、話をするときには相手への細かい心配りの必要性も痛感しました。発声などの技術面だけでなく、いろいろな知識もたくさん教えていただきとても勉強になりました。ありがとうございました。

文学部1年   國岡 美穂

 放送研究会OB・元民放アナウンサー S43、商卒 千綾奉文

(2008年)