北九州市立大学同窓会

　去る7月4日（金）午後２時より千葉県富津岬川名にあるミッドナイトミッション「望みの門」特別養護老人ホームに於いて初の慰問演奏会を開催致しました。この施設は我々の同窓生である井本義孝氏（Ｓ３４英商）が経営に携わっておられる施設で、すぐ近くは海岸と言う実に環境の良い場所にあります。
　当日メンバーは楽器を積んだ車3台に分乗しお昼前会場に到着。先ずは井本義孝氏の歓迎を受け昼食をとりながらしばし同窓生同志での旧交を温め、単に同じ学校を出たと言うだけでこんなに親しく和やかな交わりが出来た事に感謝。
　さて、午後2時からの開演予定でしたが大きなダイニングルームでは既に多くの皆さんが今か今かと待ち構えておられ10分早めて開演、先ずは井本義孝氏から我々の紹介、これを受けてメンバーの山下稔彦（４７米英）が司会を開始。
“皆さん千葉県は何が有名でしょうかねえ？”
聴衆からは“落花生！”
“そうですね八街の落花生は有名ですよね、でも梨は全国一の生産量ですよ、では歌はどうでしょうか？”と皆さんと阿吽の呼吸を作りながら、画家の加藤まさおさんが静養で滞在された房総半島の御宿海岸でイメージされて作られた「月の砂漠」を演奏、おや皆さん演奏に合わせて既に歌い始められた。
とにかく最初の一曲を何とか？終了しメンバーは一安心？と言うか、あたかも入学試験で１問回答が解けた安堵感の様な感触。
次に司会者から我々千葉ピコアンサンブルの紹介、人生には限りが有りますよね、せめてこの人生で一つだけでも楽器を触ってみたいと言う同窓生有志で今から約4年前に立ち上げた平均年齢72歳のオヤジバンドなんです。
引き続き第二曲目の「荒城の月」を演奏。
段々こちらも会場の皆さんもエンジンがかかり始め、ここでメンバーと担当楽器の紹介をしながらそれぞれ一小節程度デモンストレーション演奏。聴衆の皆さんからそれぞれの楽器に対し“ほ〜っ”との声。
第三曲目は「出船」、
寂しい日本海の海と雪が舞う港の哀傷・郷愁を感じさせるテノール歌手藤山一郎が歌った、 昭和初期に流行った有名な曲、この頃の日本は銀行取付騒ぎ、深刻な不景気、労働争議頻発、本当に暗い時代だったそうですね、そんな世相とこの曲調とが上手くマッチしたんですねと司会者が説明、
“船は見えねど別れの小唄に、沖じゃ千鳥が泣くぞいな”ここで一部の会場の皆さんが涙を流し始められた。そして第四曲目は「浜千鳥」、“青い月夜の浜辺には親を探して泣く鳥が、夜泣く鳥の悲しさは親を尋ねて海こえて”我々の拙い演奏にも係らずその歌詞に皆さん胸が詰まる想いを持たれての感涙。
“さあ皆さん大きな声で歌いましょう！”の音頭に続いて、「旅愁」、「北上夜曲」、「星の世界」、「四季の歌」で会場は我々の演奏と皆さんの合唱とのコラボ演奏会の如し、日頃皆さん結構歌っておられるのか、こちらが感激するような美しい歌声に我々メンバーも大いに乗れた印象。最後はアンコールとしての「ふるさと」で約４０分間の慰問演奏会を終了？
引き続き坂井順子センター長から、
施設には色んな皆さんが演奏にやって来られます。こう申しますと大変失礼ではありますが、我々側も演奏会では結構ボランチィアやっておりまして、今日の演奏会はそれぞれの曲紹介を挟み、この間我々スタッフも皆さんに歌詞を示して上げる事も出来、又実にゆったりとした素晴らしい演奏会でした、つきましては我々のささやかなお礼として千葉ピコアンサンブルの皆さんに「高原列車は行く」を聞いて下さいと、こうして皆さんのお元気な歌声を聞かせて頂きながら今回の千葉ピコアンサンブル初の慰問演奏会は完了。
細かく見れば演奏上のミスは多々有りましたが、井本義孝氏からは１２月１３日開催予定のクリスマスパーチィには是非再び演奏会をやって欲しいとのリクエストが出で、我々が出来る小さなな社会貢献、やろうよ！で再び車に分乗して帰宅。メンバー全員が実に達成感の有る１日でもありました。
最後にクラリネット担当の平木篤夫氏が急遽入院で今回の演奏会には参加出来ずメンバー一同極めて残念ではありました事を付け加えさせて下さい。

千葉ピコアンサンブル演奏参加者：
キーボード：藤井由郎（Ｓ３４米英）
ハーモニカ：小島康男（Ｓ３９米英）
フルート：谷山州弘（Ｓ４０米英）
ギター：吉田幸夫（Ｓ４１年米英）
ドラムス：山下稔彦（Ｓ４７米英）

【CPEの老人介護施設「望みの門」慰問演奏会の聴衆の皆さんとCPEのメンバー(2014.7.4) 後方左側
当施設の理事長　井本義孝氏（S36　商英　白髪、白シャツ）右側緑色のT-シャツ５名はCPEメンバー

Chiba Pico Ensemble （４年前　千葉支部に誕生した楽器演奏愛好集団）
　演奏中のCPEメンバー　手前から谷山（フルート）山下（ドラム）小島（ハーモニカ）
吉田（ギター）藤井（ピアノ）（注：クラリネットの平木は急遽検査の為入院中）