北九州市立大学同窓会

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月例懇親会「一木会」 400回の金字塔

 33年4カ月……月1回の懇親例会 を1回も欠かさず重ね、通算400回の 金字塔―福岡支部の月例懇親会「一 木会」の「400回記念のつどい」が4月 7日、例会場の福岡市中央区天神、「焼 きとり権兵衛館」で開かれた。支部の 懇親例会が400回も続くのは、全国の支部でも驚異に値する記録だ。貸し 切りの店の内外を埋め尽くした80人を超す支部会員らの同窓生は「永遠 の一木会」を誓う祝杯を挙げ、福岡支部のさらなる発展を熱く語り合った。
 毎月第1木曜日に支部会員らが懇親のひと時を過ごす「一木会」が産声 を上げたのは1980(昭和55)年1月だから、福岡支部の歴史とほぼ同じ歩み を刻んでいる。会場は現在と同じで、経営者の古賀貞己会長は、いわば福 岡支部の“守り神”のような存在だ。400回の慶事に全面協賛された古賀会 長は、休業日(日曜)の店の「貸し切り提供」を快諾されるなど、記念のつど いの成功を支えていただいた。
 当日は、肌寒い曇り空にもかかわらず、午後4時の開始時間の30分以上 も前から続々と会員が参集した。開宴時には立食スタイルの店内は歩くの も苦労するほどの人数で“満杯”になり、中に入りきれない人のために、店頭 にもテーブルが置かれた。
 今年の「支部総会・つどい実行委員長」の古賀慎一郎さん(S57・経済)が 司会を務めた。まず岩崎六雄支部長(S46・経営)が古賀会長の長年のご厚 意に対する感謝の気持ちを込め、店に飾ってもらう鉢植えの胡蝶蘭を 贈った=写真上。続いて、一木会の「生みの親」の一人でもある藤井健一さ ん(S26・米英)が、権兵衛館の開店と同時に開かれた一木会が、33年4カ月 も続いた“偉業”を感慨深げに振り返り、高らかに乾杯の音頭をとった。
 店内には、この店自慢の焼き鳥に加え、煮物やサラダ、空揚げなど食通を もうならせる逸品がずらり。料理、アルコールを手に賑やかな会話が弾ん だ。北九州市に住み、福岡市に職場がある柳喜久子さん(S48・英文)は「33 年も続くなんてすごい。足腰が立たなくなるまで参加する」と誓った。転勤 で長崎から福岡へ来て以来17年間、一木会の常連会員の藤元和巳さん (S43・商)は「いろんな仲間と出会えて、こんな楽しい場はない」と焼酎をグ イグイあおり、上機嫌。お酒は飲めないが、参加した大神公恵さん(S53・英 文)は「若い人がもっと一木会に参加すればいいのに。困ったときに役に立 つアドバイスを先輩方からもらえるよ」と、若手会員の参加を呼びかけた。
 昭和卒の参加者が多い中、平成卒も意気盛んな決意が続いた。福田な つきさん(H18・比較文化)は「はつらつとしている先輩方を見ると私も頑張 らなければと思った。でも、若い若いとちやほやされてちょっといい気分」 とニッコリ。下村将太さん(H23・法)は「500回、600回記念の会は私が中心と なって仕切り、福岡支部を支えていきたい」。側にいた松田駿さん(H23・国 際環境工学)も「支部のつどいも実行委員になり支部を引っ張っていく。先 輩方は私についてくるだけでいいようにしたい」と力強く宣言。2人の頼も しい言葉に、周りの参加者から歓声が上がった。北九州市から駆けつけた 小倉支部長の進昭紘さん(S40・商)は「出席者名簿が第1回から残ってい るなんてすばらしい。小倉支部にはないんだ」と、うらやましそうな口ぶり。
 フィナーレは500回、600回への記録更新を目指して参加者全員で一本 締め。続いて田村允雄同窓会会長(S42・商/福岡支部相談役)が“写真 ディレクター”になって、店頭で全員の集合記念撮影。参加者は満面の笑 顔を写真画像に記録し、お開きとなった。
 名残を惜しむ多くの「同志」は、2次会、3次会へとなだれ込んでいった。 「一木会が800回、1000回続くのは間違いなし」(古賀会長)とのご託宣を、参加 者全員が確信した歴史的な「同窓のつどい」だった。

渋田祐一(H2・中国)

北友会会報第108号(平成25年6月30日発行)掲載