北九州市立大学同窓会

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支部組織

広島支部

「女性の会」発足

沖田康尚(40 ・米)

 この11 年の納涼ビアパーティーでは参加した女性会員10 人で支部内に「女性の会」を発足させた。初代会長には白水暁子(49 ・国文)、副会長には根石佳代(H2 ・英文)を選んだ。広島支部会員622 人中、女性会員は142人。その内訳をみると、昭和30 年から50 年までの卒業生が17 人、51 年から60 年までが36 人と増加。61 年から平成11 年までは89 人となっている。「急速に増える女性会員に支部活動へ参加してもらうことが、支部活動の活性化につながる。21 世紀初めには同窓会の男女構成比も逆転。女性が過半数を超すのは確実」と三浦賢彬支部長は読み、「今からその備えをしておかなくては」と女性の会発足の背景を説明する。白水会長や根石副会長は「女性会員はなかなか一人では参加しにくい。今後は大げさな会合ではなく、ケーキを食べる会のような気軽な会合を開催。女性だけでおしゃべりできる雰囲気を作りたい。一度会合に出席すれば、その後は来やすくなるはず。同時に教師や公務員の女性会員の発掘に努めたい」と意欲を燃やす。

 11 年9 月22 日、ホテルグランビア広島で同窓生60 人が出席して開かれた11 年度の総会では広島支部の会則を決めると同時に、役員体制も一新した。それまでの支部活動をリードしてきた歴代の支部長経験者らを顧問に据えた。副支部長は引き続き田川哲章が担当。長年、事務局を務めた山本準治、金本善行の会計士コンビに代わって、新長保彦(38 ・米)が事務局長に就いた。教師を定年退職した新長は「時間はたっぷりあるし、これまでお
世話になった恩返しのつもりで手伝いたい。若い同窓生が参加できやすい支部にし、特に後輩の教師が積極的に参加できるようにしたい」と述べる。

 幹事の構成も若手と年配者、女性会員と男性会員、地元会員と支店会員を織りまぜ、バランス重視の体制に切り替えた。幹事には初めて女性会員を登用。女性の会の会長・白水暁子が就任した。また、増える支店会員の声を吸い上げるために、ソニー生命保険勤務の森平一秀(61 ・米)が初めて名を連ねた。三浦賢彬支部長は「組織固めが私の役割」が口癖。「誰が支部長をしても、誰が幹事、事務局になっても、支部が継続し、活発な活動をしていくには組織がしっかりしていないといけない。今後は職種別、大学のクラブ別の会などを支部の中に組織化することで、支部活動を生き生きした組織に変えていきたい」と語る。その第1 号が女性の会で、今後は教師の会、支店会員の会、官庁マンの会、銀行マンの会などの発足を目指す。

 広島支部は12 年12 月で発足42 周年を迎えた。発足時には50 人以下だった広島県内在住の同窓生も今では広島地区だけでも600 人を超す人数に膨れ上がった。41 年間、支部活動を見守り、支え続けた木原幹男は「同窓の縁は家族の縁に次ぐ大切な縁。そこには欲得もなく、打算もない。母校を同じくするという純粋な気持ちで、年代の差を超えて、打ち解けて話し合えるのが素晴らしいことだ」と言う。昭和33 年、広島の地に産声を上げた広島支部はその時々で活動に多少の差があったが、連綿と継続され、今日に至っている。

 三浦賢彬支部長は「同窓会活動を通じて『人格形成』、『和』の大切さ、『奉仕』の精神を深めていきたい。とにかく来てよかった、参加してよかったという支部にし、広島の地に根づいた支部活動を展開し続けていける組織を確立さすのが私の役割」ときっぱりと言う。