北九州市立大学同窓会
支部組織
防府支部
わがまち防府
行乞流転の旅を続けながら自由律句の確立に生涯をかけた俳人・種田山頭火の句碑「ふるさとの水をのみ水をあぶ」が、防府を訪れる人を駅前で迎える。漂泊の俳人を生んだふるさとの文化を育み、歴史と未来の見える町に向かって変貌を続けるわがまちを紹介したい。
北九州から約100km。山口県のほぼ中央に位置し、一級河川佐波川の下流に開け、県内最大の平野を持ち、瀬戸内海の美しい海岸線に面している。北部には中国山地が連なり、東方にゆるやかな稜線の最高峰の大平山(海 抜631m )があり、西方に険しい右田が岳(海抜426m ) が対照的にそびえている。
南域は、海上交通の要衝としての三田尻・中関港を有しており、夏は海上からのおだ やかな風が吹き、冬はその風が中国山地でさえぎられる瀬戸内海特有の気候に恵まれている。 歴史的には、大化2 年に周防の国府が置かれただけに古史豊かな町であり、まちはありとあらゆる時代の歴史がつまった博物館である。
周防国を治めた政庁国衙の遺跡をはじめ、毛利家の庭園、周防国分寺、阿弥陀寺とあり、なかでも日本三大天神の一つである防府天満宮は一見の価値がある。
京都の北野、九州の太宰府と並ぶこの天満宮は最も古いといわれている。11 月に行われる防府天満宮御神幸祭(裸坊祭)は、冴えわたる寒天下に裸坊が神輿を奉じ、天満宮から菅原道真公上陸の地と伝えられる勝間の浦の御旅所に神幸する荒祭りで、県内外からたくさんの人が見物に訪れる。
産業基盤整備・鉄道高架事業も完成し、駅北・南地域の整備プロジェクトも進行する中、姉妹都市と人と文化の交流を広げ21 世紀にはばたく町である。