北九州市立大学同窓会

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兵庫支部

第3回スミレ会
茅葺古民家でミニ会席を堪能し金襴裂地でチケット入れ作りを楽しむ

 5月10日(第2土曜日)のスミレ会は、前半と後半に分けた二部構成となった。 途中で出席者10名がタクシーを使って尼崎市内を動く移動式例会となった。
 先ず前半はJR塚口駅から歩いて5〜6分の近場にある旧家のひろ田家が自宅を改装した古民家「レストラン ひろ田」で始まる。
 便利で、小ぎれいな(レストランひろ田で)街の中に、古き良き時代の尼崎の名家といった門構えの広い民家が残っていて、 静かで落ち着いたレストランになっているのに驚く。廻り廊下が長く続き、庭園の置き石や植栽がしっとりしていて美しい。 奥の離れに通された。
 3回目なので顔馴染みとなった10人の自己紹介や挨拶が一巡する頃には、あちこちで笑い声が飛び交い楽しいお喋りも盛り上がっていた。 話題は学生時代の事、その後の生活、健康問題、昨年のスミレ会セミナーでの山中先輩(昨年8月99歳でご逝去)の話、趣味短歌の話、 家族介護の話、コスモス会の事等多岐にわたった。今回の初参加者は、岩田早苗さん(S58・中国)川西市在住で新卒年度に神戸の商社 (社長さんが同窓生)に就職してこられたという。様々な話を一緒に楽しむ。
 今回は又、関西支部のコスモス会から郡司さん、中野さん、周さんの3人が出席された。周さんは北京からの留学生で、 中野さんが経営されている「箕面留学生の家」の住人だったそうだ。北京の科学技術大学で日本語を教えていたと言う。 日本古来の文化に興味があり、第二部の「スミレ会手仕事セミナー」を楽しみに来られたそうだ。
 料理は野菜メインの優しい味わい。街中にいて、光溢れる緑の庭を愛でながら、いろどりも美しく、 とびきり美味しいミニ会席料理のフルコースを堪能した。
 後半は「ひろ田」から車で5分の所にある楢崎さんの自宅に移動した。手仕事セミナーは、その和室スタジオで始まった。
 皆が段取り良く製作できるように、作業台、竹べら形よくカットされた西陣織の金襴裂地、塩瀬の裏地、のり、 ボンド等が手筈良く準備されている。楢崎さんと妹の西さんに教わりながら製作開始。初めは必死なので皆無口手だけを動かした。 (作品を手に記念撮影)慣れてくると、手も口も動かせる余裕も出てきた。
 不思議な光景だと感じる。竹べらでのりを練っていると、本職さんの仕事場に、 同窓の老若の女性が集まって弟子入りしたかのような真剣さである。そのうちポチポチ仕上がってきた。 工程は多少手間がかかるが不器用な私にも着物にして着てみたい程の光沢のあるきれいな作品を仕上げる事ができた。 気持ちのいい達成感? スミレ会で共有できた濃密な時間と空間と作品と!素敵な体験だった。楢崎さん西さん姉妹に深く感謝!!

西村洋子(S41・米英)

出席者(敬称略・順不同)
増田照美、西村洋子、福原照世、楢崎栄子、西直子、春名智寿子、岩田早苗、郡司尭子、中野秀子、周さん

北友会会報第111号(平成26年12月25日発行)掲載