北九州市立大学同窓会

　神奈川在住の人間にとって、一度は行ってみたい町日 吉。母校北九大も良いけれど、ここ日吉は、あの慶応大学 のキャンバスがある町なのです。駅のすぐ前が大学、反対 側が商店街。この中の和風料理屋さんで、１年ぶりの再会 です。お忙しい中、今回も９人の方が駆けつけて下さいま した。皆さん、お変わりなくて何よりです。
　すっかり顔馴染みになった皆さんの、１年の様子を伺い ます。いやー今年もいろいろありましたよね。
　そして思うのです。このひまわりの会が始まった頃と今で は、皆さんの生活の情況が、少しずつ変化してきていることを。
　子どもの教育や親の介護、自身の仕事の悩みなど、毎回 頑張る皆さんの話に元気づけられてきましたが、近頃で は、まわりのため、家族のためではなく、自分自身のために 歩き出した方が多くなった気がします。
　各地で開かれるフルマラソンへの参加を続けている 方、お友達と海外旅行を楽しまれる方、ダンスのインスト ラクターをして、美しいプロポーションを維持している 方、韓流にはまって、と笑っている方、地域のコーラスに参 加された方…。
　私も仕事の傍ら三味線を習い始め、町内のお祭りからお 呼びがかかるのを目標として、日々練習に励んでいます。
　今まで家族のためにいっぱい頑張ったのだ。
　もう私だけのためにお金と時間を使って楽しもう じゃないか、と盛り上がった所で、雨の中、慶応大学敷 地内への散策に出かけました。素敵な慶応ボーイも傘 をさして、たくさん歩いていましたよ。
　我が母校もいいけれど、行って良かった日吉の町の、 ミーハーな一日でした。

北友会会報第115号（平成28年12月15日発行）掲載