北九州市立大学同窓会

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神奈川支部

鎌倉・逗子 中世の遺跡「名越切通」と「まんだら堂やぐら群」をめぐる!
第58回神奈川支部JOY-HIKE報告
 

2023年12月2日(土)快晴の青空が広がる逗子駅に集合した11名が、名越切通を目指した。名越切通は、鎌倉幕府が鎌倉と三浦半島方面を結ぶ陸路として、尾根を切り割って造られたとされる道で、永く重要な役割を果してきた。後に鎌倉七口の1つと言われている切通である。
逗子駅からは途中までバスで移動、そこから坂道を登り始め、日蓮が鎌倉幕府や他宗の僧徒からの迫害から逃れ、隠れていたとされる洞穴に立ち寄った。後に弟子が法性寺を建立。更に、緩やかな坂道を登り、3つの切通からなる名越切通に到着。最も狭い切通の幅は、1m以下で人がやっと通れる程度。敵の侵入を防ぐにも有効だった事を伺わせた。


【一番狭い第1切通の前で】


【まんだら堂やぐら群】

次に、遺跡保存のため春・秋の限定公開となっている、「まんざら堂やぐら群」に向かった。やぐらとは、崖に四角い横穴を掘った納骨・供養する為の施設で、13世紀後半から16世紀頃まで使用されたと言われている。発掘調査で、やぐら前の平場に建物(曼荼羅堂?)の痕跡が見つかっており、まんだら堂やぐら群と呼ばれている。
まんだら堂やぐら群は、2m四方程度の横穴が150以上確認されている有数のやぐら群であり、保存状態も良好なやぐら群は鎌倉市内でも少なく、貴重な遺跡である。
日本とは思えない中世の遺跡に目を奪われ感動しながら、黄色く色づいた銀杏の木と併せ、過ぎゆく秋を満喫した。


【まんだら堂やぐら群を背景に】


【お猿畠の大切岸前で】

まんだら堂やぐら群を後にし、お猿畠の大切岸に向かった。大切岸展望広場で昼食を取った後、お猿畠の大切岸前でパチリ。大切岸は発掘調査の結果、鎌倉時代の石切場跡と確認。
お猿畠の地名は、鎌倉を追われた日蓮がこの辺りで3匹の白猿に助けられたと言う伝承。

最終目的地である浄明寺緑地で紅葉を楽しみ、バスで鎌倉駅に向った。その後は、いつもの反省会兼懇親会で、秋の逗子鎌倉ウォーキングの話題で盛り上がった。

副支部長 近藤善昭(S46・経営)