北九州市立大学同窓会

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支部組織

神奈川支部

「政界、財界の要人そして文化人が愛した湘南の町、大磯を訪ねる!」
第59回神奈川支部JOY-HIKE報告
 

2024年3月30日(土)、それまで寒く不安定な天候が続いていたがこの日はまさに快晴。初夏を思わせる暑さの中、16人が大磯駅前に集合して先ず交わす言葉は「暑いね〜」。

初参加の人も2名あり全員自己紹介をして、早速駅前の80段の階段を登り「澤田美喜記念館」を見学。三菱財閥を創業した岩崎彌太郎の孫、澤田美喜の生い立ちから彼女が収集した貴重な資料、光を当てるとイエス像が投影される魔鏡(世界に3枚のみ現存)など隠れキリシタンの展示品の数々を、チーフアドバイザーである武井久江さんの、ユーモアを交えた熱心な案内に引き込まれ驚きと感心する事しきり、スタートから予定時間を大幅にオーバー。

続いて歩いてすぐの国道一号線沿い、西行法師の「心なき身にもあはれは知られけり鴫立沢の秋の夕暮」で有名な俳諧道場「鴫立庵」を見学。五智如来像を拝し、入り口近くにある「湘南発祥の地」の標石に、すでに江戸時代から湘南という地名が使われたと記されていることから、大磯を湘南発祥の地とする所以を知りました。

さらに国道一号線沿いに足を進め、旧東海道の松の巨木がある松並木に隣接し、旧滄浪閣、伊藤博文邸、西園寺公望別邸と共に2026年完成予定で修復工事中の「明治記念大磯邸園」に立ち寄る。大隈重信、陸奥宗光の別邸、旧古河別邸とそこに広がる見事な松林の庭園を見学、そこで繰り広げられた往時の要人たちの交流の様子を偲びました。


【旧東海道松並木の巨木】


【明治記念大磯邸園】

早朝からの疲れと暑い中を歩き空腹で足取りも遅くなってきた13時ごろ、目的の旧吉田邸に到着。早速昼食をとり、元気を回復したところで吉田邸をバックに記念写真におさまり、庭園を散策。
太平洋を望む展望台に立つ吉田茂の銅像をバックに、集合写真をもう一枚パチリ。銅像と同じようにサンフランシスコを指したはずが全員バラバラの方角でした。


【旧吉田邸前】


【吉田茂銅像-サンフランシスコを望む】

ハイキングの最終目的地で、吉田邸と国道一号線(旧東海道)を挟んだところにある「城山(じょうやま)公園」(旧三井財閥の別荘跡地)の丘に登りました。
せっかくの快晴ながら気温の上昇と春霞あるいは黄砂のせいで、視界があまり良くない中、相模湾、伊豆、箱根連山の向こうにまだ雪を深々と戴いた大きな富士山が、かすかに見えたのはラッキーでした。
公園内にある「大磯町郷土資料館」には大磯が政財界、文人の別荘地として発展した明治以降の近代史を中心に展示紹介しており、ハイキングで直接に観てきた所と合せて理解を深めることができました。
ここで一旦解散し、帰路はバスに乗り平塚へ移動。いつもの反省会兼懇親会で、大磯での1万2千歩のウォーキングと有意義な学び、交流・懇談の一日を締めくくりました。
 

森本昌憲(S44・米英)