北九州市立大学同窓会
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関西支部
大川、屋形船遊覧の感想文
三上遊船は京阪電車の17番、18番出口から出た所にあり、木造の古い形をした遊覧船を保持した小さな海運会社である。遊覧船の内部は、両脇が窓ガラスで、簾が巻き上げられ、外が伺えるようになっていて、二本の長いテーブルが設けられている。テーブルには海老や、キス、ちくわそれに三度豆などの天ぷら皿、それに巻きずし、いなりの盛り合わせそして生ハムサラダなどが所狭しと並べられ、我々十二人(男性10名、女性2名)の客を待っていた。遊覧船の行程は両岸にすっかり色づいた桜並木を見て川を遡り、そして折り返す約一時間の行程である。
皆が席に着いたところで、遊覧船は岸を滑るように走りだし、中牟田修(H02 中国卒)議長の挨拶が終わると酒井(47経営卒)により、乾杯の音頭がとり行われ、会のスタートが切られた。会食は自己紹介を挟みながら、和気藹々とした雰囲気で、時の経つのも忘れたような盛り上がりを見せた。会食が進むにつれ、カラオケなども飛び出し、酒井の『二人の世界』を皮切りに、若林秀昭氏(S44 中国卒)の『川の流れのように』、折出素明氏の『さすらい』、初めて耳にする横山憲司氏(S52 経済卒)の『三つで五百円』、大熊正浩氏(S57 法律卒)『?』、野中氏(S62 法律卒)『天城越え』そして大江一正氏(S46 国文卒)が『無法松の一生』を歌い上げた。また懐かしいところでは出口耕三相談役(S44 米英卒)の『怪傑ハリマオ』などが飛び出した。歌声や楽しい語らいを乗せ、遊覧船は時にポートライナーや他の会社の遊覧船の往来の波を受けたり、左手に造幣局や大阪城を見たりしながら、晩秋の大川を遡る。遊覧船は冷たい川面に映った小春日和の太陽の光を切り裂き、漣を立てながら進んで行く。だが、宴も過ぎゆく時の流れには抗えず、やがて船は元の船着き場に戻り、記念撮影をして、人々は今夜楽しい思い出を夢に見るであろうか、女性客にも好評のうちに、大川遊覧の幕は降りた。遊覧船の女性二人は、野中夫人と、会友の西川サキさんであることを報告したい。
記: 酒井 北方(S47 経営卒)

