北九州市立大学同窓会

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支部組織

関東支部

第10回四季の会(女性の会)−新装なった東京駅エリアを楽しむ−

 平成25年5月25日(土)午前11時、JR東京駅丸の内北口のドー ム内に11名が集合。早速、ドームを見上げ、この集いの企画者の一 人である森安宣子さん(S49・英文)の説明を聞きました。東京駅丸 の内駅舎は大正3年(1914)辰野金吾設計による、赤レンガ造りの 南北にドームをそなえたクラシックな、東京を代表する建築物と して開業しました。しかし、南北のドームと3階の屋根、外壁部分 は昭和20年(1945)に戦災で焼失し、戦後2階建て駅舎に復興。平 成15年(2003)国の重要文化財に指定されました。そして今回,免震 工法も取り入れ、3階建て・南北ドームつきで外観は創建当時の姿 に復原されました。
 平成24年(2012)10月1日、新駅舎が開業。八角形のドーム内には 沢山の装飾が施されていますが、特に目を引くのは、天井部の十二 支のレリーフです。方角を示すルールに則り配置されていますが、 正中線に位置する子(北)、卯(東)、午(南)、酉(西)は省かれていま す。それと、ドーム中心の動輪型の装飾は鉄道の象徴でしょうか。
 生憎と五月晴れではないけれど、爽やかな風にあたりながら駅 舎の外観をじっくり眺めました。鷲が翼を広げたような横長の 堂々たる姿。両サイドのドームと赤・白のコントラストが映える建 物。正面に広がる行幸通り。最近は、東京駅近辺が観光スポットと して人気が高まっているとか、なるほど多くのグループが行き交 い、写真撮影に余念がない。
 本日の昼食会場は、丸ビル内のフレンチレストラン「BUZZ」。料 理が運ばれてくるのを待つ間に、自己紹介(近況報告も)を順次し ました。食事をしながらのおしゃべり。長方形のテーブルの為、近 接の人たちとの会話になりましたが、皆さん楽しそうにお喋りの 花が咲いていました。
 レストランを出たところで、“良いところがありますよ”と、竹内 優子さん(S46・国文、歴史研究家)が丸ビルのすぐ隣の三菱1号館 と、丸の内パークビルディングに囲まれた中庭スペース「1号館広 場」へ案内して下さいました。ヘンリー・ムーアの「腰掛ける女」が 出迎えてくれました。木々の緑、バラの花の黄色やピンクに見とれ ながら、ベンチでしばしの休息をとりました。つづいてお堀端に面 する「明治生命館」へも。巨大なコリント式の列柱が立ち並び、西欧 の古典主義建築が眼前に突然現れた!という感じで圧倒されまし た。建物内部の1階と回廊は、壁、柱などに大理石が用いられ、2階 の応接室、会議室などは木材が多用され、落ち着いた荘厳な雰囲 気が満ちています。室内の家具類、絨毯やカーテンも西洋古典的な つくりで、その豪華さ・素晴らしさに溜め息がもれました。「明治生 命館」は昭和9年の竣工で、戦後はGHQに接収されましたが、平成 9年(1997)昭和の建造物としては初めて国の重要文化財に指定さ れました。
 最後に、東京中央郵便局をのぞき、今年3月21日にオープンした 「JPタワー」内の総合ミュージアム「インターメディアテク」に入館 (無料)しました。ここは東京大学が開学以来蓄積してきた学術標 本や研究資料などを常設展示しています。各自、自由閲覧とし、3 時30分に入口に集合し、解散となりました。
 短い時間に、様々なところを歩き、見学し、少しハードだったか な?と案じていましたが、皆さんが少しだけ日常を離れ、異空間に 身を置く楽しさを味わっていただけたなら…嬉しく思います。そし て久方ぶりの再会で、更に交流が深まったことと信じております。

林道子(S41・米英)

【参加者】(敬称略)
林道子(S41・米英)、川久保ミチエ(S45・米英)、竹内優子(S46・国文)、 船越富美(S47・国文)、森安宣子(S49・英文)、塚田広美(S53・米英)、 岡田成子(S54・法律)、伊地知洋子(神奈川支部S46・国文)、 横田富子(神奈川支部S47・米英)、林弘子(神奈川支部林三郎氏夫人)、 阿部滋子(神奈川支部阿部昌幸氏夫人)

北友会会報第110号(平成26年7月15日発行)掲載