北九州市立大学同窓会

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関東支部

第8回 「歴史歩こう会」巡り会い
―すみだ北斎美術館を訪ねて

 4月9日(日)、 第8回歴史歩こ う会を開催した。 予報では昼には 上がるはずの雨 だったが、いっこ うに上がる気配 がなかった。集 合時間の午後1 時、JR両国駅に集まったのは8人。わざわざ山梨県北杜市 から参加の清水恭輔氏(S35・商)、阿部昌幸氏(S39・商)は 横浜市からの参加で心から感謝したい。今回は天候の関 係で、やむなく「すみだ北斎美術館」のみ訪れることに決 定。「すみだ北斎美術館」は、2016年11月22日にオープンし た。北斎人気は日本人のみならず、外国人にも非常に高い。
 葛飾北斎は墨田区の一角で貧しい百姓の子に生まれ た。姓は川村氏、幼名は時太郎で、後に鉄蔵と称したとい う。絵に対する情熱はすさまじく、改号すること30回。「春 朗」「群馬亭」「画狂老人」等々…。転居すること93 回。転居 を繰り返したのは彼自身と娘・応為(おうい)とが絵を描く ことだけに集中し、掃除をせず部屋が荒れたら引っ越しし ていたからだという。
 北斎の名作は数知れず、富嶽三十六景−富士山を主題 として描がかれた「大判錦絵による風景画揃物」。他に千 絵の海、諸国滝めぐり、諸国名橋奇覧と…作品の数は限り ない。機会が有れば皆様方も是非、北斎の作品を鑑賞して 頂きたいものです。
 両国と言えば相撲。相撲と言えばちゃんこ。懇親会では ちゃんこ料理を食べながらの親睦の深め合いで2時間が あっという間に過ぎていった。
 今回は雨に祟られたが、秋の「歴史歩こう会」の晴天を 祈りつつ散会した。
 今回の参加者、清水恭輔氏(S35・商)、阿部昌幸(S39・ 商)、白戸文明(S46・経営)、白石泰彦(S44・経営)、児森進作 (S42・商)、村田重章(S42・米英)、浜道義章(S42・米英)の諸 氏には心から感謝したい。
 最後に、今回行く予定であった回向院について簡単に 記述しておきたい。
 回向院(えこういん)は江戸時代、1657年(明暦3年)に将 軍徳川家綱により開かれた浄土宗の寺。この年、江戸で明 暦の大火(別名、振袖火事)が有り、10万人以上の人々が亡 くなった。家綱は亡くなった人々を憐れみ、現在地に土地を 与えて「万人塚」という墳墓を設けた。これが回向院の始ま りです。万霊を聖観世音菩薩が慈しく見守っている。

森光盡一郎(S49・中国)

北友会会報第116号(平成29年7月15日発行)掲載