北九州市立大学同窓会

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支部組織

小倉支部

北九州近隣女性の会

 2年ぶりに行われた、北九州近隣ひまわりの会では、絵本セラピストとして活動している私、 山邊(H2・英米)が「ミニ絵本セラピー」を開催しました。
 絵本セラピーとは、セラピストが絵本の読み語りをすることによって、聴き手が絵本の挿絵や内容に自身のこころの中を投影させる、 つまり聴き手にその人だけの気づきが起きる、という効果をもたらすものです。 子どもは先入観を持たずに絵本をただ自身の体験として聴いているのに対し、大人は、 これまで経験してきたことや、得てきた知識をフィルターにして聴いていると言われています。 そういうことから、大人は同じ絵本に出会っても感じることが人それぞれ違います。
 まずはじめに、五味太郎さんの「質問絵本」という本で、様々年齢、職業の男性が一列に並んだ絵のページを開き、 絵本の中に示された質問、「この中でいざというときに頼りになるのはどの人でしょうか?」と。 「頼りになる人」はそれぞれの置かれている立場や状況で違っているので選ぶ男性がそれぞれ違いました。 これは当たり前のことで、今のこころの中で気になっていることは何か?がわかってきます。そして次は、 「石のスープ」。一匹の年老いたオオカミが、ある村の鶏の家を訪ね、持っていた大きな石でスープを作ってあげると言い 、鶏はオオカミに抵抗感を持つこともなく家に入れて、スープの調理をやってもらいます。それを見ていた近所の動物たちが心配し、 次々と鶏の家を訪ね、オオカミに付け入る隙を与えず静かに退散させるといった物語です。
 私は、目に見えない繋がりは、いつ自分を助けてくれることになるかもしれない。そこで、 「あなたにとって目に見えない大切な繋がりって何ですか?また過去にそういうエピソードがありましたか?」という質問をしました。 6〜7人のグループごとで順番に自分の感じたことを語り合ってもらいました。私は、 参加された皆さんが熱心に楽しく語り合っている様子を目の前にして、この会がまたそういった機会となって続いていってもらいたいと感じました。 また、今年の近隣支部女性の会は、女性全員にご案内のはがきを出しました。締切ぎりぎりまで出席のはがきが届き、 40数名の参加者になりました。出席された方のアンケートでは、初めて知った。こんな試みなら出てみたい。 など嬉しいお答えをいただきました。会場が手狭になり嬉しい悲鳴を上げました。しかし、女性の会があるということを知らなかったという方も。 今後、どうしたら興味を持ってもらえるのか、考えていく必要があると思いました。
 これからも魅力ある会として発展させ、年齢を問わず様々な人との交流を楽しんでいく会になっていってほしいと願っています。 今年の本部の総会は初の女性実行委員長中川八重香さん(S44・中国)が務められるので、ぜひ参加をと呼びかけお開きとなりました。

山邊由紀子(H2・英米)

北友会会報第111号(平成26年12月25日発行)掲載