北九州市立大学同窓会
支部組織
小倉支部
第2回北九州ひまわりの会小倉地区会議報告
台風の余波で天候が荒れ
ていた10月29日、小倉地区の
同窓会に6人の同窓生が参
加しました。日曜日の大学の
図書館、静謐な空気が漂う一
角にある図書館ホールで、会
は「びぶりお ばとる」と名
付けたお勧めの本の紹介か
ら始まりました。
先ず、松谷みよ子著『ふた
りのイーダ』、さりげなく反戦
の思いが込められていると、
知りました。また、地域猫の話は、命の大切さ、弱者を思い
やる気持ちの醸成に役立つとの視点から紹介されまし
た。考えさせられました。
次にデミ著『Tつぶのおこめ:さんすうのむかしばな
し』、昔のインド、一人の少女の機知がマハラジャの倉庫一
杯のお米を30日で空っぽにしてしまうお話し。1日目は一
粒の米、二日目はその倍の二粒、倍々で30日後には…。数
字の面白さを繊細な絵で表現し小さな子どもでも分かり
やすくなっていました。これを読むと、きっと算数が好き
になる。
そして、市井(しせい)
の人々の生活や思いを文字にした『ふだん
ぎ』、ふだん記ともしるし、普段着になぞらえて普段の生活
を記したものだとのことです。各自の作品をまとめて、本、
新書として出版もしているそうです。何もしなければ埋も
れてしまうものを形にして残すことの大切さを再確認し
ました。
最後に、マインドフルネスを絵本で表した『おやすみ、ち
いさなこ』、作家はロンドン在住の教育学・児童心理学者
のバーナデット・ケアルス。奥深いマインドフルネスの一
端を絵本を通して知ることができました。
小さな集まりでしたが、このような会が同窓生間の交流
の場の一つになるように願っております。
幹事 酒井秀子(S13・18・英米・院)
北友会会報第117号(平成29年12月15日発行)掲載