北九州市立大学同窓会

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支部組織

熊本支部

二金会in人吉

 昨年3月11日、九州新幹線開業日前日にあたる日に玉名市で開催 の二金会は、国民の考え方を根底から吹き飛ばす程の甚大すぎる 東日本大震災発生の日であった。被災された方々の艱難辛苦や、そ の後助け合いながら現実を乗り越えようとされる姿、ボランティア の尽力に絆の大切さを思い今、1年が経過した。
 熊本市内でそれ以降も毎月開催される二金会で、県南部の人吉・球 磨地区分会の方々を是非共有できたらとの想いから、時間は要したが 歴代支部長各位の尽力もあり本年3月10日(土)に実行の運びとなった。
 結果、人吉・球磨郡地区から10名、熊本地区から支部長始め二金会 常連参加者7名、今回趣向を変え講話の時間を設定、講師に元読売新 聞勤務の西野先輩(S38・米英・久留米市在住)にもおいで頂き、合計18 名の参加者ご協力のもと、会が始まった。脇田支部長から今日の開催の 経緯やお礼挨拶を始めに、片山相談役から西野講師の紹介を戴き、限 られた時間の中、講話に始まるスマートな二金会i n人吉がスタートした。
 人吉市内球磨川のほとりで、対岸には荘厳な石垣とうっそうとした森 が残る人吉城跡が見える絶景の場所で人吉支局長を勤められた時期 もある西野講師による人吉相良藩の歴史、悲劇等、実にこの場に即した 格好の講話をして下さった。30〜70歳代の勉強嫌い(?)の親父さん達が 実に神妙な面持ちで受講する風景も面白かった。先輩には紙面をお借 りしお礼申し上げます。歴史に触れるひと時の二金会開催ができました。
  現役時代からは引いたがなお、今も若々しく活躍する先輩、今まさに肩 に重石を背負われる年代層の各位、公私に重責と向き合う予感の同窓 若手の方、時空を超えた初対面の方が多かった集まりだったと思われる。
 五木村で地区のため尽力されている田山先輩(S37・商)の挨拶と乾杯 で酒席がオープンした。それまでの緊張感で乾いた喉をやっと潤すこと ができ、店自慢のご馳走を美味しく戴きながら早速自己紹介がスタート。
 自己紹介もそれぞれで、今まで歩いてこられた人生や、葛藤する現 在の心境を簡略に例えて話される方、自身で充実感があったことはこ れだ、と聴いてて爽快になる話、等など決して煌びやかな過去の栄光 や自分の業績を語ることなく、あくまでも謙虚に自己紹介をされていた。 文頭で記述の国民性と共通することと改めて感じた次第である。興に 乗ってくると席は入り乱れ初対面ながら永年の友の様、又自分の傑作 品などプレゼントする約束を戴く等(後日英訳本をお送り頂いた)に盛 り上がったものである。こんな繋がりは北九州市立大学同窓生という共 通するものを持った者同士の宝そのものと言えなくもない。こういった 場でしか体験できない貴重な話は今後の人生にきっと役立つと確信 を持つと同時に、本当に楽しくあることが大切、是非ご参加あれ、と機会 なく二金会に参加されたことのない同窓の皆様に感想としてお伝えし たく思います。最後に、都合で後ろ髪を引かれながら中座しました報告 者の無念さとお礼をお伝えし文末とします。

脇田祐喜(S46・英文)