北九州市立大学同窓会
支部組織
大分支部
大分支部、1月の月例会から
昨年11月の同窓会本部総会での、日本環境設計(株)の岩
本美智彦氏(S63・経済)特別講演は私たち同窓生に大い
なる驚きと感銘を与えてくれました。衣料品をはじめとした
有機ゴミを分解してバイオエタノール燃料を作るリサイクル
プラントを立ち上げる、何とスケールの大きなすばらしい事
業でしょう。そして、その岩本さんが大ブレークするきっか
けとなったベンチャー企業によるプレゼンテーションイベン
トに、私たち大分支部の若きベンチャー・木原寿彦さん(H
17・経済)の会社・エネフレストが最終審査8社に選ばれ
ました。
木原さんの会社、大分市のベンチャー企業・エネフォレスト
は紫外線で空気を殺菌する装置「エアロシールド」を製造・
販売しています。技術者の彼の父親を中心に5年間かけて開
発したもので、人体に当たると目や肌を痛める紫外線ですが
装置を部屋の天井付近に設置し、独自に開発した拡散させず
水平方向に進むようコントロールできる技術によって人間に
影響を与えることなく空気中のウィルスや細菌を死滅させる
ことができます。第3者機関の実験では7時間の照射で1立
方メートル中の浮遊菌の約9割を殺菌できたといいます。
2006年の販売開始以来、病院や介護施設、保健所などを
中心に利用者が大幅に増加。この冬、猛威を振るっているイ
ンフルエンザに対し介護施設等では対策に大わらわですが、
この装置を設置した県内の介護施設では「インフル感染、初
のゼロ」とう報告も聞かれます。
さて冒頭に紹介した監査法人トーマツと野村證券が主催して
いるベンチャー企業のイベント日本から世界へ 宇宙へ挑
戦するスタートアップのピッチイベント・モーニングピッチ
はベンチャー企業と大企業の事業提携を生み出すことを目的
に毎月行われています。そしてその年を最も象徴する急成長
ベンチャー企業が選ばれて白熱したピッチが行われるのが
「モーニングピッチスペシャルエディション」です。第1回
目のエディションで見事最優秀賞を獲得したのが特別講演を
行った岩本美智彦さんでした。その5回目となる最新イベン
トが昨年12月14日に東京・丸の内ピカデリーで開かれ、
世界的にも優位性のあるテクノロジーを使って展開しようと
しているベンチャー企業8社のうちの一つに選ばれたのが木
原寿彦さんでした。残念ながら最優秀賞は獲得できませんで
したが審査員からは高い評価を受けたそうです。
人間社会のインフルエンザも難題ですが、鳥インフルも一旦
侵入すると地域全体に壊滅的な打撃を与えます。竹田市で大
規模な養鶏場を営み、最近ではシンガポールに生卵を輸出し
ている同窓生が早速興味を示していました。「エアロシール
ド」「エネフォレスト」、そして期待の若きべンチャー・木原
寿彦さん(大分支部・幹事)をどうぞよろしく。
支部長 千綾奉文(S43・商)
プレゼン中の木原寿彦さん(東京・丸の内ピカデリー)