北九州市立大学同窓会
支部組織
島根支部
古い歴史を刻む地
出雲と石見、そして、隠岐の国から成り立つ島根県。出雲国風土記に「八雲たつ出雲八重垣妻ごみに、八重垣つくるその八重垣を」と謳われた出雲の国は、神話と出雲大社、また古くからたたら製鉄の地として知られ、石見の国は徳川家康によって天領とされた石見銀山でつとに有名である。そして、日本海に浮かぶ隠岐島は、後醍醐天皇の流刑の島。それぞれに古い歴史を刻む島根の地である。国引きの出雲神話に象徴される古い歴史を持つ島根だが、今は過疎と高齢化に悩まされる地でもある。昭和35 年の県人口93 万人をピークに、戦後日本社会の成長過程、とりわけ高度経済成長期に若者の県外流出が続出し、20 世紀末現在の人口は約76 万人。実に20 万人近い人口減少に見舞われている。高齢化率も25 %に達し全国一である。そんな島根にあって地域社会の発展に貢献しようと各界、各方面で活躍する同窓生は約370 人(平成10 年8 月総会時点)に達している。