北九州市立大学同窓会
支部組織
徳島支部
お遍路さんと阿波おどりの町、徳島
四国の夏を彩る一大イベントの阿波踊りで知られる徳島は、阿波25万石の城下町として栄えた町。城跡のある徳島中央公園を中心に、吉野川をはじめ幾筋もの川が流れ、その向こうには眉山の優しい姿が望める。
徳島が一番熱くなるのが、8月12〜15日。この4日間市内は祭一色となる。陽気な2拍子のリズムが町全体を埋め尽くし、踊りの熱気に包み込まれる。阿波踊りの起源については諸説あるが、約400年前、徳島城の完成を祝して、蜂須賀家政公が無礼講を許し、町人が城内を踊りまわったのが始まりと伝えられている。
徳島には城下町としての伝統文化も多く、人形浄瑠璃の阿波十郎兵衛屋敷跡には人形浄瑠璃や阿波藍に関する資料が展示されている。春のサツキ、秋の紅葉が美しい瑞厳寺は江戸初期の池泉回遊式庭園として知られ、総桧造の三重宝塔は見事だ。県内最古の名刹とされる丈六寺は白鳳時代の創建と伝えられている。
豪快なうず潮で知られる鳴門は、まさに観光の町。鳴門と淡路島を結ぶ全長1629mの吊り橋、大鳴門橋のスケールの大きさには圧倒される。鳴門公園からの眺望も、大パノラマである。白装束に菅笠姿のお遍路さんは、あまりに有名だが、“一番さん”で親しまれる四国霊場第一番札所、霊山寺は鳴門にある。ここから、祈りや願いと同行二人で長い旅路が始まる。