北九州市立大学同窓会
支部組織
宇部支部
宇部という所
宇部市は山口県の西南部に位置し、瀬戸内海に面した人口約176,000人の、県内では下関市に次ぐ第2の都市であり、「緑と花と彫刻のまち」を市のキャッチフレーズとしている。気候は温暖で雨が少なく、地形は南北に細長く、北部に丘陵を擁し、南は周防灘に臨み、面積は210.39平方kmである。
宇部市生成の原点は、石炭鉱業の急速な発展にあり、大正10年、海辺の一寒村であった宇部村は、町を飛び越え、一挙に県内2番目の市として市制を施行した。その後、石炭から石油へ産業用エネルギーの転換が図られ、化学工業をはじめ、新しいプラント導入や多角的経営資本の提携などにより、近代工業都市への発展を見るに至った。
昭和46年に市制施行50周年を迎え、「人間が尊重される都市づくり」を市民とともに宣言し、宇部市の特性を生かした都市緑化や彫刻のあるまちづくり、公害問題などに取り組み、そのユニークな実績は全国的に高く評価されている。
近年、本格的な高齢化社会への移行、国際化への進展などいろいろな変貌が生じている。このような情勢の中で、21世紀を展望した宇部テクノポリスの建設を中心に各種プロジェクトを推進し、発展する都市づくりを目指しており、テクノポリス建設の中心核となる新都市整備事業も着々と進行している。平成8年には、宇部市の将来の経済を支えるソフトウエア業などの、いわゆる「産業の頭脳部分」の集積を図る宇部臨空頭脳パークも完成した。
国際都市間交流については、オーストラリアのニューカッスル市、中国の威海市と友好姉妹都市を締結し、経済・文化面など活発な市民交流が行われている。
また、平成7年には、1億円を超える市民募金によって、宇部市映画「カッタ君物語」が完成し、「野鳥と市民の共存するまち」、「自然にやさしいまち」、さらには、市民が一丸となって映画作りに取り組んだ「活力のあるまち宇部」を全国的にPRした。さらに、平成9年6月には、UNEP(国際環境計画)から宇部方式(産・学・官・住の四者協同方式)による環境の取り組みに対して、国内の自治体としては3番目となる名誉ある「グローバル500賞」を受賞し、環境保全への貢献が国際的にも高く評価された。
現在、男女共同参画都市である宇部市は、「活力とやすらぎに満ちた国際交流都市」を目指し、市民と行政が一体となって、全国に誇れる魅力あるまちづくりに取り組んでいる。