北九州市立大学同窓会

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支部組織

八幡支部

豊前街道・肥後山鹿への旅 伝統文化に心いやされる

 10年ぶりの会員交流の旅は熊本・山鹿である。
 関谷恵美子(H10・法)幹事に一任し、日程などは同窓 の「トラベル北九州」の桑園佳代氏(S62・中国=夫も同 窓)が企画してくれた。27年11月14日、小雨の中、一行15 人はマイクロバスで黒崎を出発。添乗した桑園氏が中 国語で挨拶。実用語として活用している様子がうかが え、車内は和やかな雰囲気。
 山鹿の町も霧雨に濡れていた。バスは八千代座に停 車。あいにくシャンソン大会が開かれていて内部の見 学はかなわず、向かいの八千代座資料館「夢小蔵」を見 学。八千代座の舞台に立った玉三郎ら多くの芸能人が サインした木札が並んでいる。
 豊前街道に出てユニークな商店を巡り、旧安田銀行 の山鹿灯籠民芸館は修復中のため仮設の展示室を見 学。600年の歴史をもつ伝統工芸をじっくりと見学。隣 接する「さくら湯」は熊本城を出た参勤交代の殿様が一 日目の本陣泊まりで湯浴びをした「殿様湯」が3年前に 復元されていた。建物は伊予松山の道後温泉をまねて いる。参考までに、支配人はわが同窓生である。
 昼食は菊池川沿いの老舗旅館「清流荘」で。山鹿の若 い後継者たちが連帯して山鹿の町おこしに懸命な姿も 見た。地域に伝えられてきた財産を活かして町の将来 を見出そうとしており、単なる金儲けではない心意気 があふれていた。
 街道筋の下町・惣門は古くから米の集散地で酒蔵、麹 屋、米蔵、せんべい屋が200mにわたって並び「米米惣門 (こめこめそうもん)ツアー」として観光客で賑わって いる。添乗員の桑園さんの「旅は一にお天気、二に人と の出会い」という言葉からすると、お天気はまずまず で、いろんな人や場所での出会いや発見、互いに心を通 じあえたこと、古き良き伝統文化に根差した人たちの 暮らしに心が癒されたこと、ふるさとへの根強い郷愁 を感じ合えた旅であった。

支部長 北山清種(S36・米英)

北友会会報第114号(平成28年7月15日発行)掲載