北九州市立大学同窓会
各界で活躍する同窓生シリーズ
第7回「運命はいつも自分の手の中に。目標に向かって努力する日々。」をモットーにご自分の中に鉱脈を発見され現在もご活躍中です。
吉田秀樹公認会計士事務所
吉田 秀樹氏(S48年経済学科卒)
推薦者:中間・遠賀支部 S48年米英学科卒 江口卓男
令和6年9月10日
吉田秀樹さんは高校時代から公認会計士になりたいという明確な目標の下に国立大学への進学を希望しましたが、両足のハンデがあるということで受験を拒否されてしまいます。
そこで、地元の北九州大学へ問い合わせたところ、合格すれば受け入れる態勢を整えるという回答を得ましたが、これは当時の谷伍平北九州市長の決断で1960年代の先駆的な大学の門戸開放ということで新聞などにおいて大きく取り上げられました。しかし、入学後も校舎内には段差が多く、車椅子や松葉杖での移動には大きな困難が伴いましたが、その都度学友たちの手がどこからか差し伸べられていたそうです。
そのうちソフトとハードの両面において学内対応が充実され、吉田さんの入学はハンディキャップをもつ人の大きな励みとなりました。
大学においては、商学部の高田清昭教授をはじめ会計学関連の先生方のご協力により卒業後1年未満で公認会計士の資格を取得されましたが、これは当時全国において最年少での合格者という快挙でした。
その後、公認会計士として企業育成に尽力する傍ら、請われて北九州大学の講師として学生たちに「会計実務」を教えた時期もあり「机上の学問だけでなく、生きた会計学を学んでほしい。」という思いから「社会への道案内人になることが、教わることのすばらしい恩恵を受けた自分にできる母校への恩返し。」の気持ちで学生たちと向き合ったそうです。
現在も、北九大の卒業生としての誇りを持ち続けながらさまざまな領域で地域・社会に貢献し、吉田秀樹公認会計士事務所の所長としてご多忙な毎日が続いている現況です。
【プロフィール】
吉田 秀樹氏
昭和48年経済学科卒業。現在・吉田秀樹公認会計士事務所