北九州市立大学同窓会
評議会
令和3年度 第2回評議会
同窓会の一般社団法人化という歴史的な重要議案を審議する令和3年度第2回評議会が11月13日(土)、北九州市
小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉で開かれた。全国の各支部から評議員59人(会場に37人、オンラインで7人、委
任状15人)が出席し、法人化案を全員一致で承認。また善正善会長の任期延長を求める緊急動議についても「任期2
年延長」を全員の拍手で諒とし、法人化後に役員を選出する理事会にこの結果を申し送ることに同意した。
今回は、会場出席とオンライン出席を併用したハイブリッド方式による初めての開催で、評議員が顔を合わせたの
は令和元年10月の前回評議会以来。
開催に当たっては、コロナウイルスの感染を防ぐため、マスクの着用はもちろん、手指消毒、検温を徹底。会場も「密」
を避けて座席の間隔を空けるなどの対策を取り、@一般社団法人への移行についての説明会、A評議会――の順で
行われた。
【法人化・説明会】
評議員に対する法人化の詳細な説明は今年6月に書類
とDVDを送付し、疑問とそれに対する回答も書面を介し
て行ってきた。しかし、その後に定款の重要な部分を変更
したこともあり、それらについて説明するとともに、他の質
問にも答えるため、評議会に先立って開催した。
司会は実藤康文幹事(H21・経済)が務め、午後1時に
開会。
冒頭、あいさつに立った善会長は「来年4月1日に法人
化をスタートさせたいと思い、説明会と評議会を開催し
た。法人化が承認されれば、かつて1965(昭和40)年をめど
に法人化したいと願い、準備していた先輩たちにとっても
大きな節目になると思う。最後まで真剣に審議し、無事に
法人化がスタートできるようにしていただきたい」と述
べた。
続いて、会則等検討委員会の岩崎六雄委員長(福岡支
部長、S46・経営)が「『同窓会法人化に関して必要な定款
のほか規程・規則・細則』の作成と現規則など変更に関す
る答申」について内容を報告(31、32ページ参照)した。
この後、法人化検討委員会の隅川智宏委員長(H1・経
済)と石松秀喜副委員長(S53・経営)が登壇。隅川委員長
が、善会長から法人化について諮問を受けた直後の2019
(令和元)年5月から約2年半の間に重ねた会議を振り返
り、「定款をはじめ、13本の規程、9本の規則・細則を作り、
法人化検討委員会と会則等検討委員会の合同会議を開
いて完成させた。同窓会事務局と両委員会、司法書士の先
生ほか多くの方に感謝したい」と述べた。
続いて、今年6月に評議員に資料を送付後に変更した
点、特に法人化後の会員のとらえ方、理事会、代議員会に
ついて丁寧に説明した。
法人化後の会員については「会費完納者」とし、「会費未
納者は本会設立後5年以内又は卒業後50年以内のいず
れか遅い時期までに会費等を納入するものとする」との
経過措置を付則に設けたこと、この経過措置が終了した
後は、「経過措置の期間内に会費を完納した者だけが会員
となる。会員数の減少を食い止めるには会費完納運動が
重要になる」ことを強調した。
法人化後の代議員は現評議員が、理事会は現役員会が
そのまま移行することにも言葉を費やした。「支部長が代
議員を兼ねていただくことで支部運営がスムーズにいく
と考える」と述べ、質疑に移った。
質疑では、「会費未納者への対応策は?」「支部長=代議
員と規定することはできないか」「法人化までに支部規定
を改定する必要があるか」「支部長が会費未納者である場
合はどうなるか」「支部規定のマニュアルを作成してほし
い」など、確認したい事項や要望が次々に出され、活発な
論議となった。
これらに対し、隅川委員長、石松副委員長は「会費未納
者には完納をお願いしている。代議員選出は公平、公正で
ないといけないので、支部長=代議員との規定はしない。
法人化に際し、新しい支部規定がないといけないという
定めはないが速やかに特色のある支部規定を作ってほし
い。支部規定のマニュアルは作成する」などと説明。
質問や意見、要望が出尽くし、終了予定時間をオーバー
して終了した。
【評議会】
評議会は、今泉健幹事(H16/23・行政/院)の司会で開
会。出席者数を確認した後、善会長が母校の硬式野球部
が秋季リーグ戦で優勝したことを報告し、「最後まで審議
を尽くしていただきたい」とあいさつした。
議長に佃武彦評議員(千葉支部長、S45・経営)、副議長
に中別府昇評議員(小倉支部長,S52・中国)を選出して、
議事に移った。
議題は、法人化に不可欠の@一般社団法人北九州市立
大学同窓会「定款」の承認及び設立日の承認、A残余財産
の一般社団法人北九州市立大学同窓会への包括寄付(移
行)及び現同窓会の解散、B同窓会法人の設立に伴う規
程・規則・細則制定――の3項。これらは相互に密接に関
連するため3項を一括審議・一括採決として臨んだ。意見
は説明会でほぼ出尽くしており、議事はスムーズに進行。
「異議がなければ、会場出席者は起立し、オンライン出席
者は事前に送付した『〇』の用紙を画面に掲げる」方法で
採決した結果、満場一致で承認された。
江口卓男幹事長(S48・米英)が令和3年度上半期事業
及び活動、同予算執行状況を報告。また令和4年度同会総
会について「同窓会創立70周年記念と法人化を記念して
開催したいと思っている」と伝えた。
【会長の任期延長】
最終盤になって、出口耕三評議員(関西支部長、S44・米
英)が「コロナ禍でこの2年間、活動できなかった、この難
局を乗り越えるために、善会長の任期延長を求めたい」と
緊急動議。議題として取り上げることを決めた後、「会長
の任期延長」は会長選考にかかわる問題であるため、従来
の手順にのっとり、会長選考委員会(委員長・沖田康尚広
島支部長、S40・米英)を開催。同委員会は善会長の意向を
確認後、「善会長の任期を2年間延長」とする意見を評議
会に伝えた。評議会は全員がこの意見を拍手で諒とし、こ
れを法人化後の役員選出機関である理事会に申し送るこ
とに同意し、評議会を終えた。
北友会会報第124号(令和3年8月25日発行)掲載