北九州市立大学同窓会

大学だより

北九大就職率 最高98.6%
今年度は女子学生対象に相談会も小規模説明会増やす 大学支援が奏功

 北九州市立大を今春卒業した学生の就職率が98・6%となり、2年連続で最高を 更新した。小規模の企業説明会の開催回数を増やすといった就職支援活動が奏功し たという。同大就職支援室は「学生に適したサポートとして、多くの学生に納得でき る企業へ就職してもらいたい」としている。 (高田佳明)
 文部科学、厚生労働両省によると、今春卒業の大学生の就職率は、1997年卒の学 生を対象に調査を始めて以降、全国平均で最高の97・3%だった。九州地区は前年よ り1・6ポイント増の96・3%となり、北九大では2009年に開設された地域創生学科 が4年連続で100%を達成した。
 同大は企業と学生との距離を縮めようと、15年度は6〜8社を集めた小規模の説明会を19回開催。14年度の7回に比べて大幅に 増やした。同大就職支援室は「説明会の規模が大きい場合、一度に多くの会社を知ることができる反面、大手ばかりになったり、一方 的な説明で理解が深まらなかったりする。小規模の説明会ならば、企業と学生が双方をより詳しく知ることができる」と強調する。  同大は今年度も就職支援策を拡充しており、7月には女子学生を対象とした企業説明会と相談会を初めて開催。同大OGを講師と して招き、本音で相談できる環境を整えた。
 相談会では、学生たちが「育児休暇などの制度はどうなっているのか」「面接ではどんなことを聞かれたか」などと質問。OGも仕 事内容だけでなく、自分の就職活動の実体験を交え、面接のコツなどを伝えていた。  同大就職支援室の担当者は「多くの学生が就職できるように、今後も色々な支援をしていきたい」としている。

読売新聞 平成28年8月18日

北友会会報第115号(平成28年12月15日発行)掲載