北九州市立大学同窓会

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総会

2017年度 第67回総会 〜Back to School, Back Together〜

 「あの日へ還ろう 仲間と共に」と呼びかけた第67回総 会が11月5日(日)、北九州市小倉北区のリーガロイヤルホ テル小倉で開かれた。
 総会には、前日に同じホテルでの平成29年度第2回評 議会に出席した全国各支部の評議員のほか、一般会員を 含めて約400人が出席した。今回も、在学生(学生会員)の うち、学友会やサークル団体の代表者20人が出席、執行部 の活動報告や同窓生で日本環境設計(株)代表取締役会 長の岩元美智彦さん(S63・経済)の講演を聞いた。
 開会に先立ち、物故会員への黙とうをささげた。議事の 司会は本部の林寛之幹事(H10・経済)が務めた。まず全員 起立して、第57代応援団長の石原啓太郎君(法律学科4年 生)のリードのもと、校歌の1番(北方キャンパス編)と5番 (ひびきのキャンパス編)を斉唱した。  冒頭、挨拶に立った善正善同窓会会長(S47・経営)は、 「同窓会のかかえる課題に対して出来ることから手を打っ ていく必要がある。同窓会活動に参加する人を増やすには 職域へのアプローチや若者が参画したくなる魅力ある同 窓会づくりをしていかないといけない」と熱く語りかけた。  続いて、鈴木雅子幹事長(S52・経済)が、第67回総会以 降に就任した支部長、評議員を紹介した後、平成28年度の 功労者表彰式があり、同窓会活動の発展などに貢献し、大 学の名誉を高めた特別会員3人、支部役員24人の計27人 のうち、出席した16人に善会長から表彰状と記念品が贈 られた。これを受け、特別会員の宮下弘さんと支部役員の 矢吹恭久さんが謝辞を述べた。  続いて、執行部から、平成28年度の事業報告、平成28年 度の主な活動記録及び決算報告、平成29年度の運営・活 動方針、平成29年度の主要事業項目及び予算が報告され、 いずれも了承され、予定された議事を終了した。

講演会
今いる学舎で輝くために ?掲げし理想胸に抱き、未来を切り開く〜
  日本環境設計株式会社 代表取締役会長・岩本美智 彦氏の特別講演「今いる学 舎で輝くために〜掲げし 理想胸に抱き、未来を切り 開く〜」が、第67回総会終 了後の午前11時過ぎから、 リーガロイヤルホテル小 倉3階で開かれた。
 岩元氏は母校商学部(現・経済学部)卒。在学中に見 た映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でごみを燃料 に走るタイムマシン「デロリアン」を見たこと、卒業後 に入社した繊維商社でリサイクルに深くかかわったこ とから、会社設立後は資源が循環する社会づくりを目 指して、究極的ともいえる様々なリサイクル技術を開 発。回収・流通のエコシステムを構築した。日経ビジネ スが選んだ「次代を創る100人」にトップで選ばれた岩 元氏の話に、同窓生たちは大きな驚きと感動を覚えた。
 岩元氏は講演で、実際に「デロリアン」を購入して日 本に運び、2015年10月21日に、回収した衣料品から作 りだしたバイオ燃料で走らせることに成功したこと から話を始めた。
 2007年に日本環境設計を設立。翌年には衣料品の綿 繊維(セルロース)を分解してバイオ燃料(バイオエタ ノール)をつくる技術、2015年にはポリエステル繊維 を劣化させることなく再生資源に生まれ変わらせる 技術を、相次いで発表した。
 「衣類の90%以上はごみとして燃やされている。し かし、衣料は特殊な酵素の働きで糖に変換でき、それ からバイオエタノールをつくりだすことができる。車 の燃料だけでなく、飛行機の燃料も作ることができる」  「ポリエステル繊維は化学処理すると、繊維を劣化 させることなく、石油由来のポリエステルと品質的に 変わらない再生資源として生まれ変わらせることが できる。しかも1着の背広からほぼ1着の背広を作る ことができる。つまり服は服、玩具は玩具として半永 久的に循環させていける1対1の水平リサイクルが 可能だ」
 なぜ劣化しないか。岩元氏は「衣類をモノとしてで はなく元素として見て、それを再生しているからだ」 と強調した。
 携帯電話は、その内部に金や希少メタルといった貴 重金属が使われていて「都市鉱山」ともいわれる。「そ のケータイ電話をリサイクルして、それらの貴重金属 を有効利用している」と言い、「いまや資源は(地下に 埋蔵されているものではなく、地上にあるものをリサ イクルして循環させる)技術に変わった」。東京オリン ピックの金メダルも携帯電話などの「地上資源」でつ くるという。金メダルは6グラムの金で銀を覆ったも ので、1つの金メダルに300個の携帯電話が必要だそ うだ。
 「石油などの地下資源の争奪戦を止めさせ、すべて 地上資源で回る世の 中にする。そこを目指 している」。そのため にも、再生資源で作ら れた商品を消費者が 買い、不要になったら 小売店に設置した回 収ボックスで回収す る、という次の循環の ための商品作りが欠 かせない。岩元氏はす でに、再生可能なポリエステルを使って生地を交換で きる傘を開発、販売していると語った。
 北九州市若松区では、「地上資源」をリサイクルさせ るための工場を建設中で、工場が稼働すれば、この北 九州市が「世界一、環境に! 地球に! 優しい製品 の産地となる」と岩元氏。
 まだ誰も足を踏み入れたことのない究極のリサイ クル。そのビジョンと技術、取り組みは世界でナン バーワン、そしてオンリーワンである。
 岩元氏と日本環境設計の挑戦は、母校の「フロン ティア・スピリット」の果敢な発露ともいえ、講演会終 了後、同窓生たちは「すごい技術」「眼からウロコが落 ちた」「こんな同窓生がいたのか」などと、いつまでも ほおを紅潮させながら声高に話していた。

懇親会〜女性・若者の参加増! 華やぎ、活気あふれる会場〜
  岩元美智彦さんの特別講演で、同窓生たちは、そのリサ イクル技術とビジョンに知的興奮を覚え、同じ「北九大卒 生」としての誇り、「私もまだ頑張るぞ」という気力を燃え 上がらせた。その感動は、リーガロイヤルホテル小倉3階 の第67回総会の会場を出た後も続き、ボルテージをいっ そう上げて懇親会に持ち込まれた。講演を終えて参加し た岩元さんの周りには人垣が絶えず、フロアを埋めた参 加者は終始顔を輝かせていた。
 懇親会への参加者は 400人を超えた。1人でも 多くの参加者を、と今回初 めて会費の「女性割引」「若 年層割引」を導入したが、 その効果もあったようだ。
 懇親会は、第67回総会・ 懇親会実行委員会の宮西 文昭副委員長(S47・経営) が開会を告げ、善正善会 長(S47・経営)と本多秀司 実行委員長(S47・英文)が 主催者を代表して挨拶。 今回のテーマ「BACK TO S C H O O L , B A C K TOGETHER ! あの日 へ還ろう 仲間とともに」 に触れ、「青春時代を過ご した北九州の地で旧交を 温め、新たな活力を生み出 そう」と呼びかけた。
 来賓の北橋健治北九州 市長の祝辞に続き、母校の 松尾太加志学長が挨拶。 松尾学長は「昨年の大学 創立70周年に際し、同窓会 から大きな支援をいただ いた。また、ひびきのキャ ンパスに校歌碑と時計塔、 北方キャンパスに校歌碑を寄贈していただいた。お礼を 申し上げる。本学のプレゼンスは年々高くなっている。同 窓生の皆さんの活躍が大学を支えている」と述べた。
 挨拶に耳を傾ける同窓生。挨拶が終わるたびに拍手と 歓声が響いた。今年も会場には学生会員の姿が目立った。 その中から、学友会中央執行委員会の佐舗慶太委員長、ひ びきの会の谷田佳貴会長、同窓会の奨学生に選ばれた木 稲真利慧(このみ・まりえ)さん(国際環境工学部環境生命 工学科1年)の3人が次々に登壇、それぞれの立場から挨 拶。同窓生は拍手と歓声で激励した。
 乾杯酒は今年も「ひびきのの杜」が選ばれた。梶原博昭 副学長の発声で、フルーティーさが増した大学ブランド酒 を満たしたグラスを高く掲げて、「乾杯!」。
 いよいよ開宴だ。会場は昨年より3割程度狭くなった が、活気はいささかも負けていない。再会を喜ぶ声、近況 を語り合う声、講演の感動を話す声…。会場全体が一気に 盛り上がった。
 午後1時過ぎ。司会の高嶋和代さん(H7・比較文化)が ひときわ大きな声でアトラクションの始まりを告げた。元 気よくステージに登場したのはチアリーダー7人。はつら つとしたチアリーディングに続いて、応援団の演舞。石原 啓太郎団長(法学部4年)は就職も決まり、「この同総会で の演舞が団長としての最後の舞台。頑張ります」と事前に 話していた通り、手足の動き、声に力を込めた。
 アトラクション第2部は、ひびきのダンスチーム「リアル スタイル」。ひびきのの学生会員が懇親会に参加するのは 初めてだったが、照明を落とした舞台で軽やかなダンスを 披露、雰囲気をさらに盛り上げてくれた。
 北九州空港のPRを挟 み、第3部は「ひょっとこ踊 り」。宮崎県日向市塩見永 田地区に伝わるこの郷土 芸能を披露したのは、北九 州市八幡西区春日台自治 区会の田嶋正博会長を中 心にした12人。学生会員や OB・OGではなく、市民によ る初めてのアトラクション だったが、赤い衣装に白帯姿、手ぬぐいのほおかむりに、 ひょっとこの面をつけ、手振り、身振りも楽しい踊り。その列 には、栗田佳伽ちゃん、千太朗ちゃん、幸太朗ちゃんもいて、 大人に負けない踊りを見せた。また、前日の評議会後に宮崎 県北支部高見和嗣郎支部長(S50・経済)と奈須典夫さん (S53・政治)から踊りの特訓を受けた善会長、江口卓男事務 局長(S48・米英)、中間・遠賀 支部の岸野利之支部長 (S34・米英)、八幡支部の井 上雄大幹事長(H11・法律)、 それにひびきのダンスチー ムも飛び入り参加、テーブ ルの間を縫って踊り進み、 舞台へ。大きな拍手を送っ た会場は、この滑稽な踊り で和やかさを増した。
 プログラムはアトラク ションのメーンイベント・ 抽選会に移った。
 今年は3万円の商品券 (1人)、2万円の商品券(2 人)のほか、「ひびきのの 杜」(2本セット)、大學堂 はちみつなどを用意、企業 協賛も含め200点を超す景 品が集まった。抽選の結 果、1等の商品券3万円は 落合信行さん(S49・経済) が射止めた。
 開会から2時間余り経 過し、総会・懇親会実行委 員の引き継ぎセレモニー が始まった。同窓会旗とバ トンを持って本多委員長 が登壇。司会に促されて末尾8年卒の同窓生が舞台に上 がってきた。その顔触れの中には柳喜久子(S48・英文)、江 口事務局長もいる。バトンは静岡支部の佐田正博支部長 (S48・経営)に引き継がれた。
 そして、フィナーレ。会場には同窓生の大きな輪ができ た。応援団長の石原君が、次期団長の松下小夜子さん(地 域創生群2年)らを従えてリード、逍遙歌が会場いっぱい に響き渡った。
 最期に後援会の佐藤政治会長(S45・経済)に万歳三唱 の音頭を取っていただき、5時間余りに及んだ第67回総 会・特別講演会・懇親会を終えた。同窓生たちは名残惜し さを残しながら、来年の再会を誓い合っていた。
 高嶋さんは今回で6度目の司会を務めてくれた。元大 分朝日放送アナウンサーで、随所に練達したプロの技を 見せながら、活気ある、和気藹藹とした懇親会にしていた だいた。心から感謝したい。

北友会会報第117号(平成29年12月15日発行)掲載