北九州市立大学同窓会

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大学だより

卒業生祝賀会(北方キャンパス)

小倉祇園太鼓「ヤッサヤレヤレ」

 学位授与式が終わった体育館兼講堂は、先ほどまで床 に整然と並べられていたパイプいすが片付けられ、代わっ てテーブルが配置された祝賀会会場に早変わりした。
 3月24日(土)―。午後0時45分、開場と同時に、色も 鮮やかな袴姿や振り袖姿の女子卒業生、スーツにきりりと ネクタイを結んだ男子卒業生、教職員らが笑顔で次々に入 場、会場は華やかで和やかな、高揚した雰囲気に包まれた。
 平成29年度の学部卒業生・大学院修了生は合わせて 1,517人。うち北方キャンパスを巣立つ人のほとんどが参 加した。大学からは松尾太加志学長を始め、多くの先生 方、同窓会からは善正善会長、後援会からは佐藤政治会長 らが出席、卒業・修了を祝った。
 今回は、キャンパスでは最後となる卒業生・修了生とそ れぞれの恩師とのふれあう機会をより多くしようと、前年 までステージ前に設けていた来賓席を廃止。送る側、送ら れる側が思い思いに肩を並べて杯を交わし、話し合える ように完全な立食形式を採用した(もちろん壁際には椅 子席も用意された)。
 この祝賀会は、北方キャンパス421.Labの在学生を中心 とした卒業生祝賀会実行委員会の主催。午後1時。河野裕 平さん(地域創生学群2年)が開会を宣言、宴が始まった。  挨拶に立った善会長は「ご卒業おめでとう。これから出 て行く新天地では、こんなはずじゃなかったと思うことが 多々あると思います。それにとらわれることなく、頑張って 最初のハードルを超えてください。そして、たくさん失敗 をしてください。失敗するたびに皆さんは大きく、たくまし くなります」と、自身の経験を踏まえながら激励した。
 佐藤会長の「乾杯!」の声に、ビールの入ったコップを高 らかに掲げて「カンパーイ」と唱和。一斉にグラスの触れ合 う音、拍手が沸き起こり、会場は一気に盛り上がった。
 在学生で構成する吹奏楽団の演奏が始まり、そのメロ ディーがいっそう高揚感を高めていった。
 続いて、ステージには法被、ステテコ、鉢巻き姿の学生 が登場。「ヤッサ、ヤレヤレ」の掛け声を挟みながら小倉の 夏の伝統行事・祇園太鼓を披露した。息の合ったバチさば きに、写真撮影する卒業生たちも。最後はダンスチームが 登壇、ステージいっぱいに、はつらつと躍動した。
 今回も、ケータリングの寿司、ドリンクコーナーには列 ができ、テーブルの上には瞬く間に空になった皿、コップ が並んだ。その周りではいくつもの人の輪ができ、声高に 話し合ったり、写真を撮り合ったりして名残を惜しんでい た。福岡県外からの卒業生たちの中には、この日は北九州 市内で一泊、翌日帰郷し、入社式までの「自由時間」を楽し むという者も多かった。
 応援団(松下小夜子団長)によるエールの後、逍遙歌で 祝賀会を締めくくった。

ひびきの予餞祭
思い出ビデオ、くす玉で送る

 「第15回ひびきの予餞祭」が3月24日(土)午後、ひびきの キャンパスの体育館で行われた。
 北方キャンパスでの全学合同の学位授与式を終え、送 迎バスで「ひびきの」に戻った国際環境工学部の卒業生・ 修了生の多くが参加。スーツ姿の男性、袴や振り袖姿の女 性は、だれもが笑顔で、会場は華やいだ、和やかな空気に 包まれた。
 豊田凛平さん(建築デザイン学科)と梅林真帆さん(同) の司会で、第1部の壮行会が始まった。龍有二・国際環境 工学部長が「卒業・修了するのは学部261人、修士課程134 人、博士課程7人の合わせて402人。皆さんに二つのお願 いがある。一つは、学業を讃えた学位記を大事にしてくだ さい。二つめは、仕事に就いてから叱られることがあると 思う。周りに本音で叱ってくれる人がいる環境をありがた いと思ってください。叱られ強い人になって、どんどん飛躍 し活躍してほしい。頑張ってください」と、はなむけの言葉 を贈った。善正善・同窓会会長は「ご卒業おめでとうござい ます。社会に出て仕事に就くと、こんなはずじゃなかったと 思うことがあります。最初のそのハードルを超えてくださ い。日経ビジネスの『次代を創る100人』の第一位に選ばれ たのは本学出身の岩元美智彦さんです。こういう先輩がい ることを誇りに思ってください」とお祝いの言葉を述べた。
 卒業生・修了生を代表して相田洋介さん(機械システム 工学科)が謝辞。ポケットからスマホを取り出し、それに書 き込んだ文章を読み上げる形で「充実した4年間を過ご すことができたのは、教職員の方々、地域の方々など多く の人たちの援助があったからだと思います」などとお礼を 述べ、在学生の帆足卓也さん(環境エネルギー学科)から 送られた花束を受け取った。
 このあと、各サークルの在学生たちがそれぞれ趣向を 凝らし、新しい道に踏み出す卒業生・修了生に祝福とメッ セージとを贈る「思い出ビデオ」を体育館壁面に映し出し た。卒業生・修了生は、ついこの間まで一緒に活動した後 輩たちの顔を見つけるたび、歓声をあげたり、拍手で応え たりしていた。
 休憩時間には、体育館の外に出て、春の青空をバックに 写真を撮り合うなどしていた。中には、色とりどりの袴姿の 女性グループが、体育館わきの石段に立ち、似た色の袴が 隣り合わないように並び替えた後、くるりと後ろ向きになっ てカメラに背を向け、「このまま撮って」と注文していた。
 休憩後は、第2部の立食パーティー。オードブルや飲み 物が載っテーブルが学科別に並べられ、卒業生・修了生た ちはそれぞれのテーブルを囲み、ビールで「カンパー イ!」。昨年度までは学位記を筒に納めていたが、今年度は 同窓会が贈呈したホルダーをビニール袋に入れて腕に提 げて参加していた。テーブルの周りはどこも笑顔があふ れ、語り合ったり、ここでも写真を取り合ったりと、残りわ ずかな時間を仲間たちと楽しんでいた。会場正面のくす 玉が割られ、「ご卒業おめでとう」の垂れ幕が躍り出ると、 一斉に拍手と歓声が会場にあふれた。

北友会会報第118号(平成30年7月15日発行)掲載