北九州市立大学同窓会

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吟詠部OB会、「恩師・物故OB追悼吟詠発表会」を来年開催へ

昭和 61 年( 1986 年)春、3人の卒業生を最後に廃部となっていた 吟詠部のOB会は 、 2020 年5月、大学本館A 101 教室( 500 人収容) で「恩師・物故OB 追悼吟詠発表会」を開くことを 10 月の総会で決定 した。タイトルは「吟詠への誘(いざな)い 2020 」。サブタイトルは 「今、 30 余年の時空を超える」 。 30 数年の空白をどう埋めるか、 実行 委員、世話人を務める 60 70 歳代の元青年たちはねじり鉢巻きで慣れ ないパソコンとにらめっこ し、企画立案、資金集め な ど 準備に 奔走し ている。
吟詠部は昭和 30 年代初め、空手、剣道部などの有志が詩吟研究会と して スタートさせた。明治大詩吟部OBで全国学生詩吟連盟(全吟 連)創設者の渡辺譲治氏( 2019 年7月死去。元北九州市議、本学後援 会顧問) に師範をお願いし 剣武、居合などの指導を受け る一方 、全吟 連のメンバーとして「学生吟道の確立」を合言葉に全国の大学と 交流 し てきた。 昭和 33 年、小倉井筒屋ホールで「第一回詩吟・剣武・居合 道 大会」を 開いた ほか 、 44 年には北九大が担当校になり戸畑で全吟連 発表大会を 開催 、全国から集まった 55 大学 、 923 人の学生が独吟、連吟、 合吟、構成吟と練習 、漢詩研究 の成果を競い合った。吟詠は 長年 、鶴 洲流鶴洲吟詠会宗家の河野鶴洲 師範(故人)の熱心な指導を受けた。 ただ、 吟詠部の 4 (5?)年間は練習以外の思い出の方が強烈だ。逍 遙歌、部歌、演歌、テレビ主題歌、春歌などを部室で上級生 が リード し大声で 歌う「歌唱指導」、 毎夜毎夜、 城野、 若園、蒲生とさまよい 歩く 「下宿訪問」 、 卒業コンパでの 全員の 男(女)泣き、バイトが終 わって乗る 夜の 北方電車、合宿地や予算案を巡っての徹夜の部総会… …。世界を 、漢詩の素晴らしさを 知れ、友を大切に 、と 教えてくれた 師範、部長先生たち。遊びも練習も勉強もやり通す大人の世界を学ばせてくれた先輩たち。
もう一度、発声や吟の練習、漢詩の熟読、木剣と扇を手にしての剣 武の練習を真剣に行い、鬼籍に入られた恩ある方々を偲び つつ 、 現役 学生諸君に も 多く 聴いてもらおうというのが発表会の趣旨 です 。
北方 、ひびきの キャンパスの教官室、学友会、文化、体育会、自治 会室やサークル部室にもチラシを持って発表会へのお誘いに参ります。 その時はちょっとだけ耳をお貸し下さい。

吟詠部OB会 園田賢 一( S53 、法律)