北九州市立大学同窓会

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さんぱち会の初会合〈昭和38年卒業の同期会〉

 昭和38年卒業の同窓生の集まりを「さんぱち会」と言う。会と 言ってもこれまで開催されたことはなく、三水会や支部総会に出 席した際、寄り合って席をとり、近況やよもやま話を語り合う程 度のもので、こうした集まりは1991年から続いている。昨年の5 月、司令塔の横尾氏から電話が入った。同期会を開き、「さんぱち 会」の輪をもっと広げようと言うのである。早速7人の同期の仲 間が有楽町の喫茶店に集まり首都圏在住の53人の同期生名簿を もとに分担して連絡を取り、出席の意向を打診することになっ た。その結果、32人から好意的な返事が得られた。残りの21人の 大半は身体の具合や仕事の都合で出席したくても出られないと のことであった。スクリーニングされた32人に同期会の開催案内 が送られ、15人から出席の返事が返ってきた。こうして「さんぱち 会」は好天の11月5日、高輪の閑静な場所にある「高輪和彊館(た かなわわきょうかん)」で和やかに開かれることになった。
 次々に運ばれる中華料理に舌鼓を打ちながら、それぞれが 辿った人生行路や現在熱中していることについての話に聴き入 り、紹興酒を注ぎ合った。同期となると親近感が一段と増し、自 然と和気藹々の雰囲気が生まれる。先輩、後輩と言った関係でな く、同じ時期に北方のキャンパスで青春を送った者同士である から昔を偲んだ共通の話題が生まれ、打ち解けた場になる。卒業 以来51年の時を経て再会した人の中には同じクラスで、しかも 同じゼミだった者もおり、往時の話に花が咲いた。
 歳の波は誰にでも押し寄せてくる。われわれは後期高齢者の 域に達しているが、幸せな老後を妨げる最大の障壁は何と言っ ても病や年齢からくる体力と気力の衰えだろう。集まった15人 の中には体調不良を押して出席した者も居たが、皆に逢いたい 一心で出席したに違いない。人生はマラソンレースに例えられ る。同期会は、共に健闘しゴールに辿りついたことを祝福し合う 場でもある。会場には再会を喜び合う気持が溢れており、全員で 歌った校歌は同期の絆を一層強くした。楽しい時間は瞬く間に 過ぎた。最後に今後の「さんぱち会」について相談され、全員一致 で会長を横尾和幸氏、副会長を玉置晴之氏にお願いすることに し、年一回の開催を決めて閉会した。
 記念写真を撮った後も全員別れ難く、揃って品川駅近くのレ ストランに入ったが、今度はワインが二次会を盛り上げた。次回 は「さんぱち会」の輪がもっと広がることを期待して筆を置く。

横田忠一(S38・米英)

前列右から、村方實(商)、藤田昌彦(商)、角町和満(米英)、徳村義昭(中国)、横尾和幸 (米英)、横田忠一(米英) 後列右から、須藤至(米英)、玉置晴之(米英)、中谷正春(商)、松岡正(商)、小西孝蔵(中 国)、瀬川忠義(商)、荒井勇(米英)、山本達也(商)、須井信(米英)

北友会会報第112号(平成27年7月15日発行)掲載