北九州市立大学同窓会

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総会

佐賀支部

H24年度佐賀支部総会 24年10月3日 ホテルニュータガワ

 空どこまでも高く青い秋晴れの朝、冷涼な空気を楽しみなが ら支部創立50周年を記念する、県外では初めての開催となる、北 方キャンパス訪問と小倉での支部総会へと、JR佐賀駅前に集 合の16名はバスで出発の途についた。昭和30〜47年卒までの80 代から60代半ばまでの集団であった。
 6月当初に案内状を送付し準備に着手したが、夏の猛暑によ る体調不良や老齢の親の介護・伴侶の急病のため等で、参加辞退 の報が舞い込み参加者が減少したのは残念なことで老々介護の 現実も痛感した。
 一時間半ぐらいで高速の小倉東インターを降り、大学が近づ くと、社会人としての人生開拓の基盤を築き始める時期を過し た校内で、時空を超えて存在するものを何か探し出せないもの だろうかという思いが、全員の心の中に膨らんできているのが、 バス内での会話の中に感じ取れました。
 《同窓会という「潤いのある絆」を大切にしての結びつきで今日の出 会いがあります、楽しく過しましょう》と、大学の正門で出迎えてくれ た田村允雄同窓会長の歓迎の言葉で校内散策がスタートしました。
 参加者の中には、卒業以来、半世紀近くも経過しての訪問で、 あらためて時の流れを思い、校内を闊歩する後輩となる若人と は異なり、過ぎ去った過去の時間を多く持ち、明るい前途のみが 持っているとは限らない日々の生活の中で、この北方の地では 素直に、追憶の中から、4年間を過した青春の痕跡を掻き集めて いる自分に気づき、幸福・満足感に浸るひと時を持ててよかった との感想を話した方もいました。
 また、会報でしか知らなかった校舎棟を案内してもらい、青春 の記憶は生きていくうえで大切で必要なものと、当時とは完全 に変わっている講義室に、かって自分の学んでいた姿を重ねて、 花火のような一瞬の幻華が鮮やかに心の中に浮かび上がったこ とを喜んでいる人もいました。
 キャンパスを後にして、JR小倉駅北口へ向かい、徒歩で、京町・魚 町銀天街を通って旦過市場の賑いを楽しみながら、例年本部主催の 同窓会総会場であるホテルニュータガワに到着。例年のこの時期は、 稲穂が香る田園地帯に居を構える佐賀支部員にとっては高級感のあ る会場での支部総会は満足のいくものでした。
 往路の車内で森山支部長(S44・米英)より活動・会計・監査に ついての説明・報告がなされ了承されました。
  また、参加者の1分間自己紹介も済み、清雅の風格を備え、時とし て秋霜の厳しさを見せる人物として、なお成長する余裕の有る生活 を築こうとの提案もなされ、親しみのある雰囲気もできていました。  百武副支部長(S45・国文)の司会で懇親会へと移りました。香田 繁支部員(S30・米英)の今日の会合が楽しく・役立つ情報交換の場 になり、未来志向のものとなるようにとの乾杯の発声でした。
 田村同窓会長と共に出席いただいた早水副会長からは、組織 担当役員として、同窓会組織の充実と活性化を含む本部の運営・ 活動方針を指定の5分間で論理的に分かりやすく丁寧に説明い ただきました。支部員の久しぶりに大学の講義を聴講した感じ との講評も聞かれました。寛いだ雰囲気とアルコールの影響の 中で村田英次支部員(S31・米英)と真子和治支部員(S32・米英) の両名より、50年前の佐賀支部創部当時の話を、今は故人となら れた多くの先輩諸氏の名前と共に語っていただきました。詳し くは平成13年発行の「北九州大学同窓会五十年史」に当時の支部 長村田英次氏の筆により掲載されています。
 宴も終わりに近づき、恒例の校歌と逍遙歌の大合唱でした。万 歳三唱を古賀初次支部員(S36・米英)と家永正人支部員(S37・ 商)にお願いしました。
 帰路は勝山公園の小倉城見物でした。
 県内在住の会員は現在920名です。会員相互の交流を深め母校 と地元在住の後輩に役に立つ同窓会活動を目指しています。会 員諸氏のご協力をお願いします。
 今回の支部総会の話し合いの中で、活動を充実させるために @女性部会の立ち上げ A隔年ごとの支部総会を毎年開催とす る B支部規約の見直し C支部総会と講演会を同時開催する 等の提案がなされ、役員会で検討することが求められています。  次回は一人でも多くの方々の参加を願っています。
 フランスの作家であるアナトール・フランスは「もしわたしが 神であったなら、わたしは青春を人生のおわりにおいたであろ う」と述べていますが、参加者は全員、青春の光を大学校内の風 の中に確実に感じることができました。
 最後に出欠返事の回収率は21.1%でした……。

森山正孝(S44・米英)

北友会会報第107号(平成24年12月15日発行)掲載