北九州市立大学同窓会

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米英科36年同期、佐賀県唐津に集う

 古希から始まった同期会が10回を迎えた。まだ会の名 もない。「三六会」とでも名付けても異論はないと思うが。  今年も、大阪市の川北(幹事)と福岡市の本綱(副幹事) の丁寧な手配で11月1日(水)の午後、それぞれ異なる交 通手段で12人が唐津ロイヤルホテルに集まった。夕食ま でのひと時、虹の松原を散策。東西4.5キロ、南北300mもあ るおそらく日本一であろう。ほとんど黒松(男)の林立で害 虫の駆除もなされ見事なものである。もっともホテルから の眺めが最高である。  入浴後、宴席に入り、東京の上西(唯一の現役社長)の差 し入れ(薩摩焼酎の魔王)で盛り上がる。学生時代、現況な ど話が弾む。唯一の女性、福山市の萱原が軽快なリズムで 歌い始める。拍手喝采。幹事が接待役の女性職員にデュ エットを強制。歌自慢が持ち歌を披露。2時間ほどで切り 上げ、翌日に備え、各々自室へ。  11月2日(木)も晴天。9人は昭和タクシー、3人は本綱 のマイカーに分乗、一路、名護屋城をめざす。事前予約の 女性ガイド(古館さん)の案内で城址に上り、400年ほどの 昔に思いを馳せる。金力と権力を盾に名護屋城を築き、東 アジア圏の制覇を目論んだ太閤であるが、62歳で夢は露 と消えた男のロマンは何と壮大であることか、また空しさ を感じる。  昭和8年、大阪の俳人青木月斗の句碑「太閤が睨みし海 のかなたかな」は秀吉の心境を映し出している。10分ほど で呼子の朝市へ。何と活気のないことか。米屋の女将さん に聞くと年々賑わいをなくしていてこの先が思いやられ るとのこと。政府の地方創生はどこ吹く風か、口先だけで 終わってしまいそうである。為政者の本気度を確かめた い。烏賊定食を食したが刺身は硬くて甘みもなく不評で あった。烏賊は福岡の宗像から送られたもので時間が 経ったものであったかもしれない。夜からの「おくんち」で 賑う唐津の町から早々に散開し帰途に就く。

〔参加者〕(敬称略)
江川敞・片岡勝行・川北和一・上西伸夫・萱原千恵子・北山清種・木原清・玉田修 一・谷村善彦・中条経義・松本裕・本綱荘弘

川北和一(S36・米英)

北友会会報第117号(平成29年12月15日発行)掲載