北九州市立大学同窓会

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「継続は力」重量挙OB会

 重量挙部のOB会は、1月22日、第2回目を小倉ステーション ビルで開催しました。S30年卒の大先輩から社会で活躍中の現 役まで21名です。前回はアトラクションとして腕相撲大会を催 し、大いにはしゃぎましたが、今回は卒業して50年ぶりという人 もおり、今日に至る近況にそれぞれ感慨深く耳を傾けました。

 私達は在学中、特に美山先生にお世話になりました。最初お目 にかかった時は、細い身体つきの先生とこの競技が結びつきま せんでしたが、先生は技術的な権威で国際大会などに監督とし て度々選手を引率して指導されておりました。そして部長には、 本学S24卒の1期生である大塚先生にお願いし、身体はきゃ しゃながら毎年卒業生歓送会には、力強い励ましの言葉をかけ ていただきました。公私共にお世話になった両先生は己に他界 され淋しい限りです。

 さて、本学は内容が充実して、地域貢献の面で高く評価されてお りますが、伝統ある重量挙部には入部する若者がなく、現在は休部 状態。2部の学生が1人、夜の9時からOBの指導の下、汗を流して おります。一方お隣りの九国大(旧八幡大)は部員数50人、私学とは いえ東京の数ある大学を押えて実力全国一であります。以前は力 のある九州の高校生は中央の大学を目ざして努力しましたが、最 近では重量挙に限っては八幡に集中しているようです。

 1960年代、特に東京・メキシコの両オリンピックで日本は三宅 選手をはじめ、各階級で活躍し競技人口も増えました。本学の学 生諸君にも是非取り組んでもらいたいものです。普通3年間真 面目に練習すれば誰でも100kgは挙げることが出来る競技で す。体重の2倍挙げれば1人前、3倍挙げれば世界記録です。か つては東欧諸国の選手が活躍しておりましたが、最近は中国が 抬頭し、体重の3倍を挙げる選手が出現しました。

 卒業して就職すると、なかなかスポーツを楽しむ余裕がない ものですが、因みにOB会長の中島さん(S30・米英)は、昨年世界 マスターズ大会、75〜79才の部、62kg級で銀メダルを獲得し、今 年は80〜84才の部で優勝をめざしております。私も仕事の第一 線を退いた今日、無理せずウィズエイジングをモットーにこの 競技を続けたいと思っております。

 近頃、各スポーツ競技の補助としてウェイトトレーニングが 取り入れられておりますが、ウェイトリフティング競技そのも のには人気がないようです。しかし、この競技にも女性が進出し て、男性顔負けの力を発揮しております。男女を問わず、本学の 学生諸君にも伝統の復活と身体づくりを兼ねて、鉄のシャフト を握り、掌に豆をつくってもらいたいものです。

倉田裕正(S47・中国)